本、未来への年表 ★★★★☆
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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データが多く、かなり説得力があります。
データを見てるだけでも、楽しく読めました。
思ったより辛口コメントになってしまいました。どうしてだろう。楽しく読んだのに。
作者は様々な予測をしていますが、今までかつて経験したことのないことが起きるということで、論理的に説明できないものもあり、これだけでは未来の予想はかなり難しいのではないかと感じました。
日本の未来の暗い部分に集中して書いてあります。
作者としては危機を喚起しているのでしょうが、少し恣意的に感じてしまいました。世の中のとんでも本のたぐいと一線を画してほしかったですね。
例えばIT人材不足はAI進歩に追いつかないとの主張が入っていますが、これは誰にもわからないことだと思います。
また、労働力人口が減ると賃金が上がるので、デフレ、不況になる。と主張していますが、通常、インフレが賃金を上げます。不況なら労働力は必要なくなり、賃金が下がります。
データを中心に書いているのだから、学術論文のように抑制的なほうがいい気がします。
未来へのヒント
人件費は上がるだろう。となると、人材派遣会社だ。
東京の労働力不足。東京への集中は加速すると考えるほうが正しい気がする?しかし本では2025年から東京人口減と予想。
住居費は下がる。今後は賃貸有利か。