幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

病院は24時間対応すべきなのか

先日、知人から、「コンビニが24時間対応しているのに、病院が24時間対応していないのはおかしい。」という意見を聞きました。

彼によると、コンビニよりも、病院のほうが大事だから。というのが理由です。

つまりコンビニはなくてもなんとかなるけど、病院は、病気や生命に直結するので、必要度が高い。だからこそ平日昼間に働いているサラリーマンのために平日夜、休日診療を充実させよ。ということです。

 

私は医療関係者の友人が多いので、意見を聞いてみました。

 

言っているのはごもっとも。

 

とのことでした。

なのですが、

 

そもそも医療というものはめちゃめちゃお金がかかるそうです。

 

例えば、海外旅行した時に風邪で病院に行くと、数万円です。盲腸なんて数百万円!だそうです。

 

ではどうして日本で医療費がめちゃめちゃに安いのかというと、ものすごく良くできた健康保険と病院システム、超ブラックな働き方をしている献身的な医療者たちの努力で成り立っているそうです。

友人のお医者さんは、一日中、働きまくって、週末もほとんどなし。給料は公務員に毛が生えた程度。それで昼夜呼び出されまくって、疲弊しています。ほとんど寝ていない夜勤の後にも、普通に一日診療しているそうです。これかなり問題ありますよね。

お医者さんがハッピーでないといい医療ができないと思います。

 

私の地域の公立病院では、産婦人科の先生がいなくなりました。疲弊してしまったそうです。市民からは早急になんとかしろと、毎日のように苦情が届いているそうです。

ある市民から数千万円の寄付があったそうですが、それで新たな産婦人科医を雇うことは困難らしいです。その人の給料、その他の機器、周辺スタッフなどなどに費用がかかるらしいです。最低でも数億。それも毎年必要なんだそうです。

 

患者側は、安い医療費で、救急だっていつでも受け入れてくれるのだから、忙しければ、仕事が終わってから夜に救急に行きますよね。風邪薬ほしい。とかで。

けど、救急で診察してくれる先生は、翌日朝から、命がかかっているような別の患者さんの大きな手術を担当していることもよくあるそうです。ほとんど寝ずに働いたあとで!

 

かなりやばくね?

 

ということで、病院は24時間対応すべきなのか。なのですが、

 

アメリカのように、今の医療費の10倍以上になること。を受け入れるなら可能で、おそらく医療関係者もハッピーになるそうです。

しかし患者側は困りますよね。こんなんじゃ病院に行けない。。。だからこそ患者が減り、医療側にも余裕ができるということになります。

 

現段階でも、医療システムはギリギリらしいです。医療関係者がブラックな働き方を辞めるか、救急患者が増えるか、病院経営が少しでも悪くなると、このシステム自体が崩壊するかもしれないとのことでした。

 

思ったより根が深い問題に突き当たりました。今後もいろいろな意見を聞いて考えて行こうと思います。