前日の記事からの続きです。
私のもとに届いたA君の「弁護士事務所開設のご挨拶」の手紙を、しばらく放置していました。
というのも、それほどA君とは仲が良かったわけではないし、弁護士になったA君に嫉妬のような反発もあったと思います。
ところがです。
手紙が届いてしばらくして、私は、期せずしてトラブルに巻き込まれました。
私にも非がないとは言えず、なかなか人に相談もできず、一人で悩むしかないなと考えていたところ、弁護士であるA君のことを思い出しました。
私はすぐに、A君に連絡をとってみました。
A君は、全く変わっていませんでした。
相変わらず、おとなしく、読書好きでした。
A君は、私のトラブルの話を聞いてくれ、アドバイスのおかげもあり、私のトラブルはすぐに解決しました。
「めっちゃ困ってたところに、あの手紙が来たんで、本当に助かったよ~。」
と、A君に感謝を伝えると。
A君は私に感謝したいことがあると言い出したのです。
A君は、有名大学を卒業後、読書好きが講じて、大手出版社に就職したそうです。
そこで、A君は、学術書を大学研究者に営業していました。
読書好きとしては夢のような仕事だったそうです。
私には理解できませんが。。。
A君の営業成績は予想通り優秀で、いよいよ課長に出世することになったのですが、A君は研究者の営業という最も楽しい仕事を辞めさせられ、全く興味のないマネージメントをすることになってしまい、面白くなくなって、すぐに会社を辞めてしまったのです。
そしてフリーターになったA君は、次は何をしようかなと考えていたところ、私のことを思い出したと言うのです。