この本は刺激的でした。
めっちゃおもろい。
この世の中は、資本主義で、等価交換が中心です。
物を買うには、相応のお金を出して交換する。働いた分だけお金がもらえる。
でも世の中はそれだけじゃない。隠れているがしっかりと、それ以外のものもある。
例えば、愛。親子や夫婦など。寄付やボランティアも等価交換じゃない。
それを贈与だと筆者は言ってます。
以下ひっかかったところだけレビューしてみます。
親子問題
親は子供に返せないほどの愛情を与える。子供は親にそれを返せない。だからこれがループとしてつながっていく。
この返せない贈与が、場合によっては、歪んだ形になって出てくる。
親子や家族の呪いってまさにそう。
毒親。過保護。とか大きすぎる贈与が問題を生んでいるのかもしれない。
私も返せない贈与を親から受けました。
だからなのか、早く独立したい。早く家から出ていきたい。と思ってました。そして成長するにつれ、親からの贈与が少なくなっていき、生きるのが楽になっていきました。
若者の献血離れ
私は献血をよくします。
寄付の気持ちですね。いいことをしたという気分になります。昔は。
でも今は献血ルームでは、ジュースやアイス、お菓子が取り放題。歯磨きセットやらマスクなんかもくれます。
せっかく寄付の気持ちで自分の気分がよくなるのに。返礼品をもらうことで、その気持が萎える。等価交換になってしまっている。
だから若者は献血に行かないのかも。
昔はジュース一本だけだったと思います。献血カードが埋まっていくのが楽しかった。
道徳ルールに罰則を与えると抑止力が減る
これわかりますよね。
今だったらコロナの営業自粛。罰則があるがために、罰則を払ってでも営業しようということになってしまう。
それと私の強烈な体験。
大学時代のクラブ活動で遅刻などの厳罰化すると、とたんに弱くなった。
この本を読むと、世の中が人々の努力によって、少しづつだけど、良くなっていってるのがわかります。
なんか希望がもてますよね。