この本に興味深い記述がありました。
世界の心理学50の名著
生まれつき の サイコパス、 あるいは「 悪」 は 存在 する が、 統計 上 は まれ で あり、 むしろ 警戒 す べき は ふつう の 人間 だ、 と ミルグラム は 断定 し て いる。
サイコパスは一定数いるので、私はかなり警戒しています。実際に何人か見つけて、できるだけ関わらないようにしています。
でも本当に恐ろしいのはふつうの人間だと言っているのです。
ふつうの人間が、権威に盲従するので、アイヒマン実験結果となり、ホロコーストに繋がった。
これを読んだ直後に、下のような出来事に遭遇したんです。
とある取引商品説明会に出席したんです。
これは形だけのもので、その商品の取引は決まっていましたし、すでに取り扱っています。この度、我が部署でも取り扱うために、業界規定で説明会が必要だったんです。
なので会はちゃんちゃんで済むはずでした。
当方も相手方担当者もそう思ってました。
でも、とある出席者が噛みついたのです。
ふだんは大人しい平和な人です。
安全性は?もしOOが起こったら?責任の所在は?などなど。
相手方担当者もそういう気持ちで説明していないので、困惑していました。
後でよく聞くと、彼は、時々、そういうモードに入るそうです。スイッチは誰にも分からない。
承認欲求なのか。それとも担当者が気に入らなかったのか。
私は立場上、弱い人がいじめられているのを見るのが我慢できません。
弱い者いじめ。ウェイトレスをいじめる客。図書館、郵便局で叫んでる利用者。
ふつうの人なんだけど、時々超意地悪くなる。なんでなんだろう。
彼は上司にあたるのですが、我慢できずについつい言ってしまいました。
黙ってればよかったんですが。