当たり前だけど、どこでも差別はある。
そして今回のドキュメンタリーでは、中国でアフリカ人が差別されているというもの。
知らなかっただけ。
BS1スペシャル「黒人中国夢 -ブラック・チャイナ・ドリーム-」
再放送あります
NHKBS1 4月27日(火)午後1:00~午後1:50
中国広州にある大黒人街リトル・アフリカ。去年春コロナの感染源だとうわさが広がり住民が強制隔離された。差別に苦しみながら中国での成功を夢見るアフリカ人たちを追った 。
国によっては「差別はいけないもの」という共通認識があるんで、おおっぴらには差別はない。隠れてる。
でも中国では、「差別はいけないもの」という共通認識がなさそう。だから差別は激烈。
当局がどう思うか?がすべてなので、大きな争い事になれば、鎮圧されるだろうが、一般中国人がアフリカ人を差別して、ガス抜きになっているのなら、それはそれでよしとなっている様子。
主人公の貿易商のナイジェリア人男性は、中国の居住権を得るために中国人女性との結婚を望んでいる。デートを重ねているが、相手にされていない。「アフリカ人と結婚するつもりはない。結婚するなら中国人がいいわ。」
恋愛が入ってくると、リアルに痛みがわかる。
不思議なのは、
「私がアメリカ人なら差別されない。」
というところ。
これはアメリカ白人が差別されないのか?それとも黒人ならアメリカ人でも差別されないのか?どっちなのかはっきりわからなかったけど、もしかしたらアメリカ人なら差別されないのかもしれない。
アメリカは世界の憧れの地だし、アメリカ居住権があるアメリカ人は中国でもモテるだろう。
もちろんアメリカでも差別があるし、最近の黒人差別問題は根が深い。でも少しずついい方向に向かおうとしている。
ほんとに向かっているのかな?
中国ではそういう雰囲気がないのだろうか?
中国に批判的な感じになりましたが、ファクトは少し異なります。
「アメリカに留学している中国人留学生の多くは中国に戻ってくる。」
アメリカの経済成長はいいとこ3%程度。中国はその数倍。チャンスは中国に多い。
チャンスを前にすると、自由や平等なんてささやかなものなのかもしれません。
実際、このナイジェリア人はチャンスを求めて、アメリカや日本、ヨーロッパではなく中国に来ている。
うーーーん。重いファクトだな。