自分にとって家族とは何だろう
韓国ドキュメンタリーらしい作品です。
大掛かりな仕掛けもないし、お金もかかってない。
ただ家族を淡々と撮影しているだけの作品です。
でも心を打つ何かがしっかりあります。
この写真↓、すばらしい瞬間ですよね。
「兄と奏でるノクターン 〜発達障害 家族の情景〜」
韓国の発達障害の若手音楽家ウン・ソンホとその弟コンギに密着したヒューマン・ドキュメンタリー。演奏旅行を期に、兄に冷たかった弟の心は大きく変化していく…。
音楽の才能を開花させていく発達障害の兄・ソンホ。母親はソンホにつきっきりで、弟コンギは疎外感を感じていた。仕事もうまくいかず、兄を馬鹿にし、母親には暴言…。しかし、母の代わりに兄のロシアへの演奏旅行に同行することに…。少しずつ変化していく兄弟の関係を、カメラは丁寧に映し出していく。 原題:Nocturne(韓国 2019年)
兄は発達障害で音楽の才能がある。
主人公の弟も音楽をやっていたが、家が貧しいので音楽を諦めることになり、自分の人生がうまく行かないのは、兄のせいと考えるようになる。
これ仕方ないですよね。
私もこの立場だったら、同じことを考えていたと思います。
結局、運がなければ才能があっても開花できない。
とある偶然から、演奏会で兄と一緒に演奏する機会ができる。
今まで、一度も兄と通じなかった気持ちが、始めて演奏中に通じる。
家族について、改めて考え直させられた作品でした。
家族という言葉だけで、脊髄反射的にすばらしい。という人がいる一方で、家族という病に苦しんでいる人もいる。
人それぞれでいい。という多様性を認める価値観もある。
自分にとって家族とは何だろう。
そして自分が、この兄だったり、母だったり、発達障害の兄だったり、失踪した?父だったり、の立場だったら、どうなんだろうと何度も考えさせられました。
それとこの作品も家族が描かれていたけど、結末が真逆で少し悲しくなりました。
韓国って、本質に迫る作品を出してきますね。
ほんとに、いい作品でした。