映像の世紀シリーズって毎回見応えがあるんだけど、今回は、歴史に登場した一人の人物に対して、心が揺さぶられました。
映像の世紀プレミアム Chapter 014 運命の恋人たち
アカデミー女優がモナコ女王になるシンデレラストーリー
かのケリーバッグの生みの親
「私の人生がおとぎ話だと思うことこそ、おとぎ話のようです」
この一節、簡単な言葉だけを使っているのに、難解。
よく考えてみると、含蓄のある言葉です。
スポーツ一家で父親はボートの金メダリスト。兄弟もスポーツ選手。でもグレースはスポーツが苦手で、父親に愛されなかった。グレースが女優として有名になった時も、父親は「うちの看板娘はグレースではない」と答えています。
アカデミー賞を受賞した時、グレースは「これで私はケリー家の一員になれました」と話したが、父親は「グレースがこんなことができるなんて想像もできなかった」と冷淡でした。
晴れて王室の一員になったのですが、そこでも元平民、女優のグレースは冷たくされ、52歳という若さでこの世を去ります。
どう思います?
グレースはどうして幸せじゃなかったのか?
誰もが羨ましがる美貌、経歴。アカデミー女優、世界中が祝福した結婚。でも彼女の人生は満たされていないように感じます。
道ならぬ恋に走り、王室から追い出されたエドワード8世や、ハリウッドを追放されたイングリット・バーグマンの方が幸せそうに見えます。
どうしてグレースは父親から愛されなかったのでしょうか?
金メダリストだからスポーツのできないグレースが愛せなかったのかな?でも多くのスポーツ選手はスポーツのできない家族を愛しているはず。
スポーツと家族に関して興味深い記事があります。
MLBでは多いのに、日本では兄弟で活躍する野球選手が少ない。
という内容です。
スポーツに限っても有名なのは亀田兄弟くらいでしょうか?
この理由はわかりますか?
きっとグレースが幸せでなかったことと同じだと思います。
そしてそのことがどんどん薄まっている現状の中、兄弟で活躍するスポーツ選手がどんどん増えてくると思います。