東京オリンピックに対していろんな意見があると思うのですが、
よかったことは2つあったと思います。
日本がメダルをたくさん取ったことは除きます。
一つはこれ。
人種・民族・性別・身分・性的志向など「個人では変えられない属性」を理由にした差別は「決して許されない」
っていう価値観が浸透したこと。
これは橘さんのブログから
オリンピック関係者の多くの人が、辞任、解任を強いられました。
これは残念なことだったけど、
ひと昔前は平気で(テレビ番組内でも)、行われていた差別がいけないことじゃないか。とみんなが思い始めたことは、東京オリンピックレガシーだと思います。
私も襟を正さないと。
もう一つは、スケボーなどの新しい種目で顕著な傾向。
競技を心から楽しむ。そして競争相手へのリスペクトです。
互いに励まし合い、笑いながらも、すごいパファーマンスを発揮する。
行動心理学的には、人間は極度の緊張感を感じている時より、リラックスしているほうがパフォーマンスが上がります。ゾーンに入りやすい。だから笑いながらパフォーマンスしたほうがいいに決まっている。
スケボーは見ていて、ほんとに気持ちがよかった。
優勝を素直に喜び、一方で相手へのリスペクトも欠かさない。必要以上に喜ばない。
MLBではホームランを打った後、必要以上に喜んだりすると、次の打席はぶつけられます。Unwritten ruleです。
今回も優勝したチームが、相手の目の前、グランド中央で胴上げなどがありました。
あと相手へのリスペクトで言うと。
今までは、メダル確実と思われていた選手が敗退した時、みんな泣きじゃくってたと思うんです。今回も柔道などでありました。
でも相手がそれ以上に実力を発揮したんだから、素直に相手を称賛するGood loserが、一番かっこいいと、私は思います。
今回も、バドミントン、桃田選手、奥原選手の敗戦後のインタビューは、ほんとに立派でした。こういう日本人が出てきたんだな。と改めて思いました。
彼らは国際大会を何年にも渡って経験しており、グローバルな感覚があるんでしょう。
一方で、ローカルなスポーツは、こういう点ではまだまだですね。
新しい種目がオリンピック競技として継続していく一方、今回が最後になる種目との違いかなと感じました。
せっかく多様性とか差別のないとかのスローガンでやっているんだから、こういうことをもっと報道してほしいですね。
メダリスト番組ばっかり。
所要時間35分 熱くなっちゃった