幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

長いものに巻かれがちな私なら、すぐに失脚しているはず

今の中国を知るにはいい番組

いろいろ考えさせられました。

 

それにしても、こんな共産党に否定的なドキュメンタリーの撮影ができたのは、さすがNHKさん。

 

再放送予定は現時点ではなさそうです。

中国共産党100年 “紅い遺伝子”の継承

www.nhk.jp

 

てっきり共産党の中枢のドキュメンタリーなのかと思ったら、全く違った。

 

共産党に関わる2つの地方の隣り合った村の話。

1つは共産党結党100年を機にゆかりの村として観光業が発展していく。

もう一つの村も同じように観光業に発展の望みを託すけれども、多大な投資をしてもうまくいかずに、さらに貧しくなっていく。

 

貧しい村の1人の男性は、共産党員になるため1年間奉仕し、党員選挙で党員になることを認められていた。晴れがましい顔が忘れられない。

しかし貧しい村の共産党員幹部は、村の観光業がうまくいかず、苛立ちは募るばかり。このままでは自身が出稼ぎに出ないといけないと言う。望みは彼の息子の進学だけ。彼の沈痛な面持ちも心に残りました。

 

一方うまくいっている村は

一人の中間管理職の共産党員男性にフォーカスしていた。

日々仕事の重圧を抱えながら、中央幹部が来たときには列の最後尾にいて、かといってプロジェクトの全責任を負い、プロジェクト進行の遅れの重圧に苦しむ。

「私の目標は無い。日々の仕事を教える役割を果たすだけ。人生ってそういうことではないですか。」

という言葉が印象的だった。

 

きっと戦前の日本もこうなったんだろうなと思う。

普通の人が理不尽な状況に苦労している。

当たり前の話だが、経済発展の著しい中国でも貧富の差が激しく、日々の生活に困窮している人もいる。そして豊かな村でもそれなりの苦労がある。

 

こういうのを見ると、ほんと現代日本に生まれて良かったなと思う。

長いものに巻かれがちな私なら、きっと共産党員になって、すぐに失脚しているはず。

戦前日本なら、私はどうしてただろうか?