私は陰謀論を信じている人を馬鹿にしていました。
そんなの論理的に考えればわかるだろ。と。
この番組、よかったけど。
再放送予定はないらしい。
頑張ってよ。NHKさん。
ダークサイドミステリー なぜ人は陰謀論にはまるのか
例えば、ワクチン。
「自然崇拝(スピリチュアリズム)」派は、非科学的にワクチンを「自然に反する」として否定してる。
じゃ、現代医療の全てを否定することになる。風邪を引いても薬は飲むな。盲腸になっても自然に直せ。怪我で出血しても放置しろ。ってことになっちゃう。漢方薬にも副作用はあるし、普通の薬でもジギタリスのように自然界にある薬もあるけど、副作用がむちゃくちゃ多い。これは理論的じゃないだろ。
Qアノンは「新型コロナのワクチンにはマイクロチップが入っていて、5G電波で操られる」言ってるけど、どうやってそんな小さなマイクロチップを作るんだ。そんなことできるなら今のスマホのデカさが説明できない。
でも番組では誰もがこの陰謀論の犠牲者になりうると言ってました。
本当に?
人には、すぐに問題を解決し安心したい欲求がある。
不可解なものを保留しておけるだけの、能力がない。
だから、不可解なものを、これは陰謀だ!としてしまう。
これって、まさにバカがすることじゃないの?
何でもすぐに白黒つけたがって、コロナのような不確定なものに対する対策でも、こうしておけばよかったのに論を、後出しジャンケンで言っている。
こういう時こそ、常に変更できる態度で柔軟に対応しておけばいいこと。
日本は割とうまくやってる。菅さんは頑張ったけどな。
と、ここまでは、「人は馬鹿だから陰謀論を信じる。賢い人はそんなもの信じない」という私自身が考えやすい方に考えていたことに気づきました。
そのきっかけはこれ。
橘玲さんは、これとは全く違う意見
問うべきは「なぜ陰謀論にハマるのか」ではなく、「陰謀論を信じるひとがなぜこれほど少ないのか」だろう。ひとびとが陰謀論的に思考しているにもかかわらず、近代社会が科学や理性をもとに運営されているのは驚くべきことなのだ。
もともと人は呪術的なのだから、陰謀論からは逃れられない。
そうだったのか。
またまた自分が浅はかだ。と思い知らされました。