今、これ読んでます。
毎週月曜、読書感想文をUpしてましたが、これは超長編なので、10日で3割程度しか進めず、感想文は停滞しています。読み終わるまで1ヶ月かかるな。
めちゃめちゃおもしろいです。
先月はKindle unlimitedだったんだけどな。
上橋作品は2つ目です。
1つ目はこれ。
2015年本屋大賞作品。これも面白かった。
2016年の正月はずーっとこれを読んでいた記憶があります。
上橋さんって、調べてみると、
「1962年生まれ。」
瑞々しい感性だし、文体も軽い感じだし、獣の奏者各巻末にあるインタビューなんてギャルみたいなので、もっとお若い方だと思いこんでました。ちょっとびっくり。
「専攻は文化人類学で、オーストラリアの先住民アボリジニを研究」
これはテンション上がりますね。
【2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位】ザリガニの鳴くところ 作者ディーリア・オーエンズ も動物学者でした。作家デビューが遅めなのも同じ。どっちも本屋大賞。どっちも大好きな作品。
多分、春樹さんと同じ書き方。
プロットを決めずに、どんどん書いて、自然と回収されていく。
だからストーリーに躍動感があります。
まだ3割しか読んでません。
現時点での感想。
当初は、楽しい成長物語かなと思ってたのですが、
獣を縛っている音無笛が、人間にとっての法律、規範に当たる。
という壮大なテーマがうまく回収されていました。これはちょっと感動的。
非科学的な言い伝えには、祖先の思いがあったり、かえってそれが不幸を生んだり。
人種差別があったり。とかもまさに現代に通じる。
必ずしも科学的なものが大切でもない。という隠れメッセージが入ってたりと、解釈は人によって様々になるような小説です。
これは「鹿の王」も「ザリガニの鳴くところ」も同じだった。
3割時点で大きな回収があるのに、この先、何が待っているのでしょうか?
すごく楽しみ。