シリアスな問題なのに、なぜか笑ってしまうドキュメンタリーでした。
制作側の勝利ですね。
真実の愛を探してエジプトへ向かうシニア女性たち
エジプト南部の都市ルクソールでは、結婚ビジネスが活況。若いエジプト人男性を求めて欧米の熟年女性達が訪れる。人生の残された時間を楽しもうとする女性たちの思いに迫る
古代遺跡で知られるエジプト南部の都市、ルクソール。ここで今結婚ビジネスが活況だ。若いエジプト人男性を求めて毎年、欧米の熟年女性たちが訪れるのだ。一方のエジプト人男性たちにとっては手っ取り早く金儲けする手段。こうした男女の、ユーモラスな愛の軌跡を追い、「人生百年時代」に残された時間を楽しもうとする女性たちの思いに迫る。 原題:My Mohamed is different(エジプト 2020年)
10月21日(木)午後3:05ほか 放送予定へ
タイトルを最初に見た時、「シニア女性」ではなく「シリア女性」だと勘違いしてしまいました。
シリアの難民がアフリカへも行っているんだと思った。
なので、違和感だらけの展開。途中で気がついた。
うっかりもの。
でもエジプトに男性を買いに行くのは、私の想像を超えてました。
日本の中高年男性がアジア女性を買うっていうのは、普通のことだった。
こんな事件もありましたね。
最近は聞かないなぁ。
なくなるはずがないよね。絶対にまだ行われているはず。
コンプライアンスの問題なのかなぁ。
今、これをTVで言うと大問題になるよね。
これの男女逆バージョンinヨーロッパと考えれば理解できるのかもしれない。
熟年女性が愛、優しさ、若さを求めてエジプトに行く。そしてそれを手に入れる。
若い男性は、金銭の見返りに結婚する。高級車を乗り回し、ちょっとした有名人になれる。
受給が一致している。
面白いのは、全員がハッピーなわけではない。
女性の中には、自分のビジネスを男性に乗っ取られてしまった人もいる。
男性の場合はもっと複雑。
イスラム世界の男性には重婚が認められている。他にエジプトの妻、子供がいる。本当に幸せなのはエジプト家族と一緒にいる時。でもすぐに欧米熟女に呼び出されてしまう。欧米熟女と一緒のときは、召使いのようになっていて、自分が空っぽになってしまったかのように感じる。アイデンティティの危機。お金で人生を売ってしまったかのように感じている。
元校長事件にも、このドキュメンタリーにもある種の狂気がある。
だから少しユーモラスなのかもしれない。
ほんとに制作した人たちのセンスに感服します。
お金があれば、こういう幸せの求め方もあるのかな。
私はそこまでしなくてもと思ってしまうけどな。
人間というのは、複雑なものですね。