幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

第4話 結婚できないにはワケがある。プリンセス編

理想の男性と結婚したいプリンセスと、完璧な男性のラブストーリー。30歳までに結婚したいと夢見るプリンセスの後藤まりこ若月佑美)は、理想の男性だったイケメンで高学歴、出世街道まっしぐらの同級生、富澤光央(速水もこみち)と付き合うことに。しかし、彼の母は過去にトラブルを抱えていた。

 

私の名前はプリンセス、後藤まりこ若月佑美)。

前回は富澤光央(速水もこみち)さんとの婚約発表後のトラブルまでお話しました。

引き続きお話を続けますね。

 

私達の結婚は、このトラブルのために暗礁に乗り上げてしまいました。

国民の納得が得られないからです。

 

でも国民の納得を得るために、私たちから直接、国民に話をする機会はほとんどありません。

次、お話する時は、おそらく結婚会見か婚約解消会見でしょう。

 

私たちは結婚を諦める気はありませんでした。

それは二人の間での固い約束です。

周囲は反対しました。でも周囲が反対すればするほど、私たちの決心はさらに固く成りました。

 

そして、何度も言っていますように、私の次に結婚するであろう妹や弟、いとこ達のことです。

結局、ここで負けてしまうと、私たちのすべてがあの呪いからは逃れられなくなってしまうのです。私は、妹や弟、いとこ達のためにも、幸せにならないといけないのです。そうでないと、妹や弟、いとこ達はどんな結婚ができるのでしょうか。

 

私たちは、この国では幸せな結婚はできないと悟りました。

国民は私たちの結婚を許さないでしょう。そしていつまでも私たちの一挙一動を追いかけるでしょう。

私たちは海外への移住を考えました。

 

私が留学していたイギリスは第一の候補です。

しかもイギリスには昔から仲良くしている王室があります。

おそらく快く私たちを受け入れてくれるでしょう。

 

でもイギリスには、この国と同じように王室を追いかけ回すと言う悪しき伝統があります。ハリー王子夫妻は我慢ができなくなり、アメリカへ移住することになりました。

この点を考えてもイギリス移住はありませんでした。

 

そうです。私たちの前例としてハリー王子夫妻がいます。

彼らはアメリカ移住し、うまくやっています。

アメリカは歴史が浅く、王室がないせいか、我々王室に高い敬意、そして経済的援助を払っていただける国です。

私たちがアメリカに移住した際には、さまざまな配慮をしてくださると思います。

 

実際、私たちがアメリカへの移住を発表した後には、

富澤光央(速水もこみち)さんには、有名法律事務所からのお誘いがありました。

私には某美術館から就職のお話をいただきました。

これだけでも十分なのですが、それ以外にも私たちとの関係を望むセレブからは、私たちが予想している以上の援助の申し出がありました。あの国で私たちが困ることはないと思います。

一時金をいただかなくても私たちには十分すぎるほどの経済的余裕があるのです。

 

富澤光央(速水もこみち)さんが王室を利用したのではないかとの批判がありましたが、上にも申しました通り、アメリカ側が私達を利用しているのです。

 

私達はアメリカで幸せに暮らしたいと思います。

この国にもどってくることはないでしょう。

 

第5話に続く。

 

 

Inspired by ちきりんさん

chikirin.hatenablog.com

 

この記事に登場する人物や団体は架空の存在であり、実在する人物や団体とは一切関係がございません。あらかじめご了承ください。