アナザーストーリーズ 愛の不時着
このドラマが流行っていることは知っていましたが、私はこのドラマを見ていません。
でもこのドキュメンタリーで、いろいろなことを考えさせられました。
まず、このドラマはかなり戦略的に作られています。
そういう意味では、BTSや映画パラサイト、バーニングなどと全く同じですね。
最初からハリウッド映画に対抗できる本物を目指している。
ただのラブコメディなのに、かなりリアル。そしてお金を十分に使っている。日本映画が真似できないところ。
この映画製作のために脱北者13人を集めてリアルさ追求のためにチームを作った。言語や料理、仕草、看板に至るまでリアルさにこだわった。一つの村をセットで作ってしまう大掛かりさ。
なのでNetflixの制作かと思ったら、韓国の映画製作会社が、最初からNetflixと組んで作ったものらしい。
驚いたのは料理です。北朝鮮で食べられている実際の料理が出てきて、それを韓国の富豪女性が美味しいと言って食べる。
料理っていうのは物語にリアルさを与えるキーコンテンツですね。
例えばジブリ料理って有名です。村上春樹さんの小説にも料理がよく出てくるし、先日紹介した映画にも料理がこれでもかと言わんばかりに出てきました。
ラブコメディを世界的なコンテンツに仕上げた制作陣はお見事ですね。
韓国からは次から次へと世界に通用するコンテンツが出てきているのに、
どうして日本で、こういうコンテンツが出てこないのでしょうか?
これとか、かなりいい線いってると思うのですけど。
このドラマは北朝鮮に密輸され、密かに楽しまれているそうです。そこまで計算していると思えないけど、すごい影響力ですね。
こういったコンテンツが出てきたんだと、新しい時代を感じます。