ちきりんさんの
2021/11/19 #408 プロ野球は日本の産業変遷の縮図
を聞いて、プロ野球ファンとしては、いても立ってもいられなくなりました。
きっと熱い野球ファンの反論が殺到すると思います。
私はこれがきっかけで考えたことを記録しておきたい。
ちきりんさんも言っている通り
元々人気のなかったプロ野球が人気になったのは、長島茂雄さんのおかげです。
そして巨人一強時代を迎えました。V9達成です。
長島さんの引退と同時にV9が終わり、人気に陰りが出始めました。
理由はいくつもあると思います。
ファンが飽きてきたこと(同時期ドリフも人気が落ち始めました)。他のエンタメ(サッカー、バラエティ、など)が人気になってきたこと。
プロ野球側の理由としては、ドラフト制度で選手能力がチーム間で標準化したこと。江川事件など、ちょっと考えられない悪どい事件が起こったこと。選手によるストライキなどが挙げられます。
さてこういった理由が本当か?と考えることが、まさに「自分の頭で考えよう」です。
一番、比較しやすいMLBを考えてみましょう。
MLBも同じような人気に陰りがでてきた状況でした。日本とほぼ同じ状況だったと思います。ドラフトにより、かつての人気球団、ヤンキース、レッドソックス、ドジャーズなども成績を落としました。
注)MLBドラフトは日本より厳しく完全ウエーバー制。1位指名も下位チームに優先権があります。日本は1位指名は競合した場合抽選。
MLBは人気低迷策として行ったことは、コミッショナー権限強化とチームエクスパンションです。
レイズやダイアモンドバックスなどの新チームが増えました。これは日本にはないことです。
そしてチーム力の平準化やチーム数増加によって、人気が回復したのです。選手年俸は年々増加し、日本の人気選手の多くが目指すところとなりました。
かと言って、MLBが安泰なわけではありません。他のスポーツやネットフリックスなどのエンタメとの競合に曝されていますが、今の所、日本の状況とは大きく異ります。
となると。
MLBという絶好の成功モデルがあるんだから、日本のプロ野球もMLBのやり方を素直になぞればいいんではないのか?
というのが私の意見です。
は成功していると思います。
具体的には完全ウエーバー制ドラフト、コミッショナー権限強化とチームエクスパンションです。
あと、アホなのはDAZN契約。
Jリーグのようにリーグ全体で契約すれば、莫大な契約が取れるのに。神戸でイニエスタ見れるのはこれのおかげ。地方チームが地元TV局に配慮してDAZN契約をしていない。そうなると個々チームとの契約になってしまい契約金は低いまま。選手給料は低迷。いつまでもMLBへの選手流出が止まらない。コミッショナー権限強化で契約しなおしが絶対必要。
以上、自分の頭で考えたことでした。
ちきりんさん推しの
新庄監督は一時的にはいいかもしれませんが、西川、大田選手の扱いからすると、完全に再建モードで、その間の低迷の責任を取らされる気がします。