幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

「できるから楽しいのではなく、むしろ、できないから楽しい。」 と言えるようになりたい。

視点・論点

って言うNHKの番組があります。

持論口論と並んで、簡素なセットで10分間、出演者一人語りの無味乾燥な番組です。

 

でも、面白いんです。

 

講演料を取れるような人物(だと思う)が10分間みっちり話すので、面白くないはずがありません。でも面白くないこともある。たぶんこっちの問題。

 

で、今回はこれ。

www.nhk.or.jp

 

要約が掲載されてます。NHK HPの片隅でひっそりと。

これだけのコンテンツなんだから、も少し宣伝したほうがいいと思うけど。

 

ja.wikipedia.org

国際数学オリンピックインド大会に出場し、日本人女性として初めて金メダルを獲得。

音楽については4歳の時からピアノ・作曲を学んでいたというが、大学入学後ジャズに興味を持ち、2002年頃から独自のトリオを率いてライブ活動を本格的に開始。2003年夏には渋さ知らズに加入し、キーボーディストとしても活動

 

って、すごすぎ。

それがリビングでゴロゴロしながら見れるなんてサイコーだ。

 

一番の衝撃はこれ。

 

私自身は子どものころから数学と音楽の世界に魅了され、今は本当に多様な活動をさせていただいています。私にとっては数学も音楽も、できるから楽しいのではなく、むしろ、できないから楽しいのです。そこには、一生たどりつけないであろう奥深い世界があります。でも、試行錯誤しているうちに徐々に霧が晴れて、何か大事な本質が心の目や耳に開かれてくる。この感覚がたまらなく面白いのです。

 

これすごくないですか?

数学オリンピック金メダリストなんだから、絶対に数学が得意なはず。「得意だね」って言われ続けていたに違いない。というか、この人より数学が得意な人なんていない。でも「できるから楽しいのではなく、むしろ、できないから楽しい」って。まさに自分軸があるからこその言葉。大谷くんとか、松山選手とか、将棋の藤井君とかに通じる。これぞ探求者のあるべき姿なんだろな。

 

最近、聞いた言葉で、最も心揺さぶられる言葉でした。

 

こんなに価値ある番組なのに、誰も知らない。

でも反響はある。

 

そして私はいつまで経っても自分軸がない。