幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

ゲーム会社が出題したパズルゲームが14年間も未解決だったのですが

ドキュメンタリーって基本的に「こんなひどい事件(人)がいて・・・。」という文脈なんで、いい人しか出てこないドキュメンタリーは成立しないと思ってました。

でもこれは「いい人しか出てこないドキュメンタリー」です。

しかもめっちゃおもろい。こんな面白いのは他にない。

でも再放送予定もないし。番組HPページもなかなか見つけられない。なんで?NHKはほんとあほ

 

謎の日本人サトシ~世界が熱狂した人探しゲーム 『Perplex City』

www4.nhk.or.jp

サトシという名の“謎の日本人”をたった1枚の写真を手がかりに探すというゲーム『Perplex City』がネット上で大ヒット。世界中で何十万もの人々が彼を探したが、14年もの間見つけることができなかった。はじまりは、英国で作られた256問のクイズゲーム。ほかのすべての問題が解かれたのに「サトシの正体」だけがわからず“伝説の難問”となった。サトシは何者なのか?世界が熱狂した壮大な人探しゲームの全貌を明らかにする。

【語り】栗原類

 

不思議な運命

256問のクイズゲームのうち255問は解かれたんです。この、写真という単純な問題だけが世界中のゲーマーの知力を結集しても14年間も解かれなかったのです。まるでフェルマーの定理じゃないか。

1枚の写真から人物の居場所を探す。超絶難易度の高いゲーム「さとしを探せ!」が14年の月日を経てついにクリア : カラパイア

このトップゲーマーだったローラさんは、「Find Satoshi」という専用サイトを作り、あきらめずに探し続けていました。ローラさんはこのゲームに深く関わり、このゲーム会社の男性と知り合い結婚しました。結婚数年後に、この男性が「Find Satoshi」出題者だったことが判明します。これも不思議なめぐり合わせ。「だって尋ねられなかったから言わなかった」とのこと。ローラさんは「だから私はこの人と結婚したの」と言ってましたが、結局、知ろうとはしませんでした。2020年になって顔認識ツールが発展し、一気に進展します。酷似した人物が見つかり、勤めている会社が判明し、最終的にローラさんが本人にメールし、本人であると判明しました。ご本人はカードゲームのことを完全に忘れていたにも関わらず。

 

どうしてこんなに時間がかかったのか?まず言語の問題がありました。そして日本はネット的にガラパゴスだったので世界からアクセスができなかったから時間がかかったようです。もし写真の男性が英語圏やもっと世界と繋がりやすい国の人だったら、もっと見つかりやすかったでしょう。日本にはiモードMIXIなどの独自のネット文化があり今はLINEに引き継がれてます。これも運命のいたずらですよね。

 

いい人ばかり

ローラさん、旦那さん、そしてサトシさんまで、みんないい人です。

人生をかけてたクイズの出題者が旦那さんだったら、なんとしてでも聞き出すでしょ。でも聞かなかった。

 

こんなに愉快でそして運命の不思議が感じられるドキュメンタリーは見たことなかった。すごく楽しかった。取材陣に拍手。目のつけどころも素晴らしい。よくぞこんなの見つけてきたなぁ。

 

栗原類さん(いい人)のナレーションも見事です。

 

再放送あればツイートします。あるのかな?