幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

別冊文藝春秋 ってほんとお買い得です

別冊文藝春秋(880円) ずーっと購読していますが、ほんとお買い得

キンドル・アンリミテッド(月980円)に入り続けている最も大きい理由です。

内容は豊富だし、ハズレなし。

一番ノッている作家さんの作品ばかり。

単行本化されると1冊1500円以上するはず。それがそれより1年以上前に、キンドル・アンリミテッドで読める。

買わない手はない

 

今月号

電子版44号

 

・谷津矢車「スピッツの仔」――愛を叫ぶ #02
歪でラブリーなサウンドがこの胸から離れない。スピッツ愛はいつしか自作の小説にも流れ込み……

スピッツ、私も好きです。1995年、ドライブ中に突然、ラジオから流れてきたロビンソンの衝撃は、今でも忘れられません。スピッツ好きって本好きなのかもしれません。

 


高野和明「踏切の幽霊」
踏切で起きた殺人事件について調査するうちに、松田は被害者の身元情報が意図的に消されていたことに気づく

幽霊小説のはずなんだけど、リズム、内容がリアル小説ぽいので、すごく怖い。ストーリーが急に走り始め、なんとか追いかけている。ヒロインが残したヒントは何なんだろう?これがキーになってくるんだろうな。

 

 

・二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」
幼馴染を捜しに、千香は巧己とアナーキーなゲームの世界へ。ついに巧己まで現実世界から姿を消してしまい……

千香がゲームを辞めた理由が少しづつわかってくると同時に、現実世界の人間が消えていく理由が少しずつ分かってきた。「マイ・リトル・ジェダイ」に似てて後出しなので不利だなと思ってたけど、ここへ来て違いがはっきりしてきて、独自の面白さが出てきた。

 

冲方丁「マイ・リトル・ジェダイ
昏睡状態の息子を助けるため、オンラインゲームで世界一に――父の願いは、あの有名プレイヤーに届いたのか⁉

ダメ親だと思ってた主人公が、ここへきていい味を出し始めた。そして敵か味方かわからないマシューの出現。主人公の影響で味方になるのは予想通りだけど、このまま終わらない気がする。次の展開が楽しみ。

 

・矢月秀作「幸福論」[最終回]
世間を震撼させた異常犯罪者の萩谷信。彼とその母、未世の半生を調べた三浦は、一体どんな答えを導き出したのか

スピンオフ作品とは思えない完成度。最終回とは残念。虐待が生んだ犯罪者っていうのはわかりやすい筋道だけど、それほど簡単に世の中はできていないんだ。また違うスピンオフが読みたい。

 

一穂ミチ「光のとこにいてね」
どうしてあなたが一番つらい時、傍にいたのが私じゃなかったんだろう。果遠の背負った罪を知った結珠は――

前回もそうだったけど、今、一番、楽しみにしている作品。最初は二人の小さな世界の話だと思ってたけど、どんどん大きな作品になってきた。だから最初から三人称だったのかな。今回、明らかになった果遠の過去が、今後に大きく関わって来そう。ハッピーな方向に進んでほしいけど、ちがう気がしてならない。それぞれの旦那がキーになってくるのかな。