政治家は(おそらく意図的に)「子育て支援」を「少子化対策」と言い換えてる。子供手当の拡充や所得制限の撤廃は、子育て支援にはなるけど、少子化対策にはならない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2023年2月3日
月1万円が貰えても「ありがたい!」けど、「だったら子供、生むわ!」とはならない。
「子育て支援策」を「少子化対策」と敢えて言い換えてるのは、後者なら高齢者&財務省から文句が出にくいからでしょう。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2023年2月4日
団塊世代はすでに75歳、今後はどんどん減っていくので、次の票田は団塊ジュニア。今、子育て真っ最中のこの世代に4月の統一地方選前にお金をばら撒きたい。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2023年2月4日
が、まだ高齢者も怒らせたくないし、衆院選前みたいに財務省に「ばらまき」と言われたくもない。
のが理由かと。
この一連のちきりんさんのツイートを見て考えました。
確かに誰も少子化対策とは言わない。
この2つは似て非なるもの。
少子化対策 = 子育て支援 + 結婚支援 + 妊娠出産支援 + その他
って感じかな。
じゃどうして「子育て」だけを支援するのか。
政治家が気にしているのは、投票のみだから、子育てをしている世代にばらまきたい。
今までは、高齢者にばらまいていたら上手く行ってた。でも高齢者はどんどん減っていく。いま子育てしている世代は、今後何回も、何十年も投票してくれるはず。
結婚支援しても、本当に上手くいくかどうかわかんない。対象者が少ない。効率が悪い。
妊娠出産はとにかくお金がかかるし、こちらも対象者が少ない。効率が悪い。
そもそも少子化対策を前面に出すと、なんだか日本全体の遠い将来の問題のように感じてしまい、今の子育て世代への訴求力が薄まっちゃう。
遠い将来のことをちゃんと考えてたら、年金問題や財政問題なんて起こらない。
バラマキに対しての批判は、子育て支援と言われればかなり打ち消すことができそう。
ということで、政治家たちは、わざと言い換えていますね。
よーく覚えておこう。