幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

御曹司(部下)のやらかし と なぜか私の評価が上がった話

御曹司(部下)がバックヤードと衝突した。

 

御曹司はできる男である。

我が部署の稼ぎ頭で、私が管理職になった現在では我が部署の売上7割を稼ぎ出している。

 

そのせいか、最近、調子に乗っていて、やや過ぎるところが目についていた。忙しいせいもあるのか、雑用はバックヤードやヘルプに押し付けていて、反感を買っていた。

御曹司はこれに対してさらに態度を硬化し、より高圧的になっていた。

大体はしばらくすると落ち着いてくるのだけど、今回はとうとう行き過ぎてしまった。

バックヤードやヘルプの反乱、経営部への進言となり、社内大問題化してしまった。

 

まぁ自業自得なんだけれども、そもそもそういう価値観の持ち主だから、いくらアドバイスしても聞かない。

自分の世界に生きている幸せな男だから。

これでもずいぶんマシになったんだけどね。

 

と言うことで、御曹司の吊し上げの会が予定された。

御曹司は私のところに来て、

御「こんなことになっちゃったんで、一緒に謝りましょうよ」

私「いやだよー。お前の失敗じゃないか。俺は知らないよ」

御「でも監督責任も追求したいから、上司を連れて来いって言われたんですよ」

私「それじゃ部長に頼めよ」

御「部長に頼んだら、フェデラオに任せたって言ってましたよ」

私(ぶちょーーーー)

 

バックヤードの怒れる戦士5人と御曹司、訳のわからない中間管理職の私というメンバー構成。

 

このままでは私も一緒に吊し上げられる。

私は何もしていないのに。

 

そこで思いついたのは、この場の司会になること。もちろん頼まれもしていない。

 

私「みなさん、多忙な中、お集まりくださりありがとうございます。まずは御曹司の謝罪を聞きましょう。」(あくまでも私は悪くないから他人ですスタンス)

御「この度は、皆様に御迷惑をかけてしまいすみませんでした。。。(後略)」

私「これを聞いて、皆様のご意見を伺えますか?」(あくまでも私は悪くないから他人ですスタンス)

と、怒れる戦士5人の怒号を30分間、聞くこととなりました。

 

ほんと危ない。司会じゃなければ、御曹司とともに、怒号を受ける立場になってた。御曹司はフラフラ。私はその都度、わかるよーわかる。という面持ちでうなずき続けました。30分後。一通り落ち着いて来たので、

私「今回のトラブルの原因のほとんどは、御曹司のコミュニケーションエラーのように思います。御曹司はきちんと各方面とコミュニケーションを取るように」

という言葉で締めました。

 

会議終了後しばらくして、怒れる戦士の一人が私のところに来ました。さらに怒りをぶつけられるのではと、ビビってましたけど、

「フェデラオさんが、御曹司を叱ってくれたんですね。ありがとうございます。これで私達の気持ちもすっきりしました。」

 

私としては、なんとか吊し上げを免れたい一心の行動だったのだけど、

「この度は、うちの御曹司がすみませんでした。また何かありましたら、私の方に一報くださいませ。」

と何食わぬ顔でぬかしておきました。

 

あらためて自分の危機回避能力の高さに驚きました。

そしてこの一件で、社内の私の株が上がる。というわけのわからない状況にうろたえています。

 

当事者みんなが、それなりにハッピーになれたこと。は良かったのですが、意外と人の評価なんて、いいかげんなもんだなー。とあらためて感じた次第。

 

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