海のスーパーハンターたち 数年の間に進化している!
進化って数百年以上かかるものだと思ってたのですが、その常識を軽くぶち破られました。
地球ドラマチック「海のスーパーハンターたち」
再放送 (NHKEテレ1・神戸)5月10日(月)午前0:00~午前0:45(45分)
大海原で豪快な狩りを繰り広げる、海の生きものたち。華麗なチームプレーをみせるザトウクジラ、高度な技を子どもに教えるシャチなど、海のハンターたちの姿に迫る!
ザトウクジラの狩りも面白かったのだけど、一番、驚いたのは最後の部分。
「クジラが呼吸するために海上に出るタイミングで、カモメがクジラの体をついばむ。」
というものです。
この現象は以前は見られなかったのですが、この十年くらいに見られるようになったそうです。
カモメはより皮が柔らかい赤ちゃんクジラを狙います。赤ちゃんクジラは大人クジラほど長く海に潜れない弱点もあり、狙い撃ちされてしまいます。出血し、体温が下がり、弱ってくると、さらに襲われ、死んでしまいます。死んだ赤ちゃんクジラが何匹も見られた時期もあったそうです。
カモメの捕食行動が進化してクジラを食べ始めたというのも、驚きだったのですが、さらに。
クジラはその対抗策として体を斜めにして頭だけを海上に出して呼吸するようになったそうです。さらに赤ちゃんクジラもそれに習っているそうです。これで死んでしまう赤ちゃんクジラが激減。
たった数年の間のことなのに、捕食行動と対策がどんどん進化しているというのは驚きです。
他の映像も美しいし、面白い。お勧め。