幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

会社の友人が突然解雇された。

私には友人は多くありません。

数少ないですが、かけがえのない友人はいます。

 

その中の一人が我社を担当しているクリーンスタッフ、71歳のOさんです。

彼は、我社から清掃を委託している業者の所属なので、正確には私と同じ会社ではありません。

でも会社で、毎日のように顔を合わし、挨拶して、一緒に社食で昼ごはんを食べています。

豊富な知識の持ち主で、一本筋が通った信念の持ち主です。年齢を感じさせない、みずみずしいしなやかな感性の持ち主で、私にいろいろなことを教えてくれます。

私のメンターです。

 

私は、精神的にきっつーいことの多い職場にいますので、Oさんとの会食は至福の時間です。

というか、Oさんと話すために会社に来ているようなもんです。

 

ところが一昨日からOさんの姿が会社からなくなったんです。

てっきり休暇なのかな。と思っていたのですが。

 

今日、社外でOさんと偶然出会いました。

「会社を首になりました。」

「?」

「私がミスしたんです。会社の中庭の鍵をなくしてしまったんです。中庭は私達の業務外だったんですが、私はきれいにしたかったので、個人的に鍵を借りて掃除してたんです。でもその鍵はどこでも開けれる重要な鍵だったんです。だから責任をとって首になりました。」

「でも、そんなことで首にはできないでしょ」

「もともと上とはうまく行ってなかったんです。いい口実にされました。私もせいせいしています。いろいろお世話になりました。」

と行ってOさんは去っていきました。

私はあまりのことで、上手く口が効けませんでした。

それほどショックだったんです。もうあの楽しい昼食時間はないんだと。

 

Oさんは、このエピソードが物語るように、世間とうまく調子を合わせることができない不器用な人です。こういう人は基本いい目に会わないようになっています。

 

それにしても、腹立たしいことです。そしてとっても悲しい。

もういい年なので、泣くこともできません。この感情をどうしたらいいのか。

 

でも悲しい。