ルーブル美術館展に行ってきました。
現地へ行ったのは数十年前。今はオーバーツーリズムなので、もう二度と行けないかもと思って行ってきました。日本でも十分、オーバーツーリズムでしたけど。
愛をテーマにルネサンス以降の絵画が中心。日本人大好きの印象派はありません。
今まで宗教画って、そもそも多すぎるし(ルーブルでも大塚でも)、あまり興味が湧かなかったのですが、厳選されると集中力が上がって少し理解できることもありました。
4種類の絵画がありました。
1,キリストやマリアを描いた宗教画(下の写真で言うと左上)
2,聖書の内容の神話(右上、キューピット)
4、実在人物(右下)
2と3の境界はよくわからん。
調べると
宗教画は、主に聖書の内容を伝える目的で描かれた、いわば「目で見て理解する聖書」です。 それに対し、神話画は神話のストーリーや歴史を伝えるために描かれている点で異なります。
キリスト教は、そもそも偶像崇拝を禁じていたはずだから、絵のほとんどはルネッサンス以降なのかな。
Wikiによると
旧約聖書では、イスラエルの神は預言者モーセに神の指で書かれた石の板二枚、十戒を授け、偶像崇拝を禁じた(出エジプト記31:18)。ゆえに、アブラハムの宗教と呼ばれるユダヤ教、キリスト教、イスラームの諸宗教では偶像崇拝は禁忌とされており、神を可視化してはならない。特にユダヤ教においては厳格で、19世紀まではユダヤ系の画家・彫刻家などの芸術家が輩出されなかった[要出典]。
あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。
— 出エジプト記20章4節から5節(口語訳)
ユダヤ系の画家がいないのはびっくりした。だからユダヤ教は流行らなかった。
キリスト教はビジネスなんで、バエないとバズらない。だから絵を書いてもいいことにしたんだろうな。だからこそこれだけ流行った。
そういう意味じゃアラーを描かないイスラムが流行っているのはすげえ。
愛がテーマということなので、親子、家族が中心だけど、多様性時代を反映して男性同士というのもありました。
キリスト教が価値観を制限していたのかな。それに現代社会は引きづられている。
絵、そのものについては、
題材が何かの象徴、例えば犬は“忠義”を表し、猫は“悪”を表す。みたいな知的ゲームの要素が思った以上にありました。それが所有している貴族のインテリジェンスに繋がってたのかも。
ホーホストラーテンの《部屋履き》は、人がいない絵ですが、愛の感じられる不思議な絵です。これは一見の価値あり。優れたパーカッショニストは一番大事な音をたたかない。ということですね。
最近の展覧会のHPの充実ぶりはすごい。
解説もあるので予習に便利です。