幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

ルーヴル美術館展 愛を描く

ルーブル美術館展に行ってきました。

www.ytv.co.jp

 

現地へ行ったのは数十年前。今はオーバーツーリズムなので、もう二度と行けないかもと思って行ってきました。日本でも十分、オーバーツーリズムでしたけど。

 

愛をテーマにルネサンス以降の絵画が中心。日本人大好きの印象派はありません。

 

今まで宗教画って、そもそも多すぎるし(ルーブルでも大塚でも)、あまり興味が湧かなかったのですが、厳選されると集中力が上がって少し理解できることもありました。

 

4種類の絵画がありました。

1,キリストやマリアを描いた宗教画(下の写真で言うと左上)

2,聖書の内容の神話(右上、キューピット)

3,その他の神話(左下、バッカスケンタウロス

4、実在人物(右下)

2と3の境界はよくわからん。

調べると

宗教画は、主に聖書の内容を伝える目的で描かれた、いわば「目で見て理解する聖書」です。 それに対し、神話画は神話のストーリーや歴史を伝えるために描かれている点で異なります。

 

キリスト教は、そもそも偶像崇拝を禁じていたはずだから、絵のほとんどはルネッサンス以降なのかな。

 

Wikiによると

旧約聖書では、イスラエルの神は預言者モーセに神の指で書かれた石の板二枚、十戒を授け、偶像崇拝を禁じた(出エジプト記31:18)。ゆえに、アブラハムの宗教と呼ばれるユダヤ教キリスト教イスラームの諸宗教では偶像崇拝は禁忌とされており、神を可視化してはならない。特にユダヤ教においては厳格で、19世紀まではユダヤ系の画家・彫刻家などの芸術家が輩出されなかった[要出典]。

あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。
— 出エジプト記20章4節から5節(口語訳)

 

ユダヤ系の画家がいないのはびっくりした。だからユダヤ教は流行らなかった。

 

キリスト教はビジネスなんで、バエないとバズらない。だから絵を書いてもいいことにしたんだろうな。だからこそこれだけ流行った。

 

そういう意味じゃアラーを描かないイスラムが流行っているのはすげえ。

 

愛がテーマということなので、親子、家族が中心だけど、多様性時代を反映して男性同士というのもありました。

キリスト教が価値観を制限していたのかな。それに現代社会は引きづられている。

 

絵、そのものについては、

題材が何かの象徴、例えば犬は“忠義”を表し、猫は“悪”を表す。みたいな知的ゲームの要素が思った以上にありました。それが所有している貴族のインテリジェンスに繋がってたのかも。

ホーホストラーテンの《部屋履き》は、人がいない絵ですが、愛の感じられる不思議な絵です。これは一見の価値あり。優れたパーカッショニストは一番大事な音をたたかない。ということですね。

 

最近の展覧会のHPの充実ぶりはすごい。

解説もあるので予習に便利です。