ちきりんさんのオススメTVを見ました。
ちきりんさんは、
「何が凄いって、このプロジェクトを担ってる人、グランドデザインを描いた研究者から現場の工事責任者、そして工事を担ってる数千人の現場作業員も含め、どの1つの仕事さえ、AIもロボットも、当面とって代われないだろうと思えること。」
とつぶやいてます。
巨大マシーンでも合わせられなかった橋桁の数mmのずれを、現場の職人さんが時間ギリギリで機転を利かせて合わせてしまった場面は痺れました。現場万歳ですね。 https://t.co/XnJp7C2P1d
— federao (@ymcf6) 2020年8月23日
番組は、ホーム移動の54時間に焦点を合わせていますが、このプロジェクトは2年前から始まっていて、渋谷が迷宮化してしまったことや、今後どうすべきか、そのプレーヤーたちの思いなどを描いています。
民放なら、スタジオタレントをいっぱい出して、クイズ形式にしたりして、本質がわからなくなったりしますが、この辺の落とし込み方はさすがNHKですね。
よく考えてみるとどの仕事もAIに代われません。
まずグランドデザイン担当ですが、利害が一致しないプレーヤーが多いため、説得が必要ですし、納得させる論理も必要です。AIに代われません。
工事責任者は、54時間の工程表を作り、実行しましたが、想定外のことが次々に起こり、工程が遅れながらも、54時間以内に終了させました。これもAIには無理です。
そもそも現場で線路を数メートル並行移動させるとか、橋の角度を変えるとか。思った通りの穴にボルトを通すとか、ある程度、設置から時間が立っていて原寸通りでないものを、設計図通りに組み立てること自体、全くAIにできないですね。
こうやって考えると、ほんと人間てすごいな。
私は科学の進歩を信じるものですが(どちらかというとAI信奉派)、久しぶりに人間の底力、日本人のすばらしさを実感できました。
こういう番組に出会わせて頂いたことはありがたいことです。