日本の医療保険制度は世界一なのに、どうして誰も幸せでないのだろう?
この本を読んでいます。
ワーママはるさん @wa_mamaharu おすすめ
社会保障というと、自分はどのくらいのもらえるか?ばかりが気になりますが、制度設計側からすると、全体を見渡して、コストを抑えて、サービスを充実させる最適を目指している。
じゃ、社会保障をなくすとどうなるか?ですが、セーフティネットがなくなるので、飛べなくなる。冒険ができなくなる。次のユニコーンが出てこなくなる(今、日本にどれだけユニコーンがいるかは別にして)。
で、世界一の日本の医療保険制度ですが、敗戦でみんなが貧しかったので互いに助け合おうという気持ちになれたのでできた。今のように貧富格差ができてしまうと、やれ生保にタダ乗りしやがって。などの論争になってしまい、きっとできなかった。
じゃ、どうして日本の医療保険制度が世界一なのか?
1,保険の適用範囲がむちゃくちゃ広い
医療費の中の社会保障と公的負担割合が83%!
米48、英63、独77、仏75とダントツで一番
2,受診しやすい
比較として高福祉国家スウエーデンの例が出ているのですが、
受診したい→電話→重症度判断→数週間以内に一般医予約、受診→90日以内に専門医予約、受診。手術になるともっともっと待たないといけない。
日本で「3時間待って3分診療」と言われていますが、その日のうちに診察してもらえるだけマシ。
そーんなんだ。すげえな日本。
じゃなんで皆んなハッピーじゃないんだろ?
「3時間待って3分診療」に文句言うのって、頭おかしいの?それともチョー贅沢なの?
豊かな国になって助け合うことの意味がわかんなくなったんだろうか?
この状況を知れば、みんなハッピーになるのかな?
これを皆んなに知らせる方法はないんだろうか?
マスコミとか医師会とか政府広報とか何してんの?
いろんな疑問が次々と湧いてくる本でした。
給料から税金すごく取られているけど仕方ない。
勉強になりました。