幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

世の中には、いろんな立派な人がいるんだけど、この人も無名の立派な人

世の中には、いろんな立派な人がいるんだけど、この人も無名の立派な人

 

再放送
ETV特集 患者が医療を変える ~肺がんサバイバーの挑戦~    

NHK Eテレ
2月1日(木)
午前0:00〜午前1:00(1時間0分)

 

www.nhk.jp

13年前、肺がんで余命10か月を宣告されたTVディレクター長谷川一男。抗がん剤の副作用と闘い、医師が推奨しない手術を受けてまで生き抜こうとした自らを記録してきた。9年前に患者会を設立。第一線の医師も巻き込み、最先端のがん治療が患者の手の届くものになるよう活動を続けた。2年前には医師や製薬会社を動かし患者提案の治験も実現。自ら治療法を選び、医療も変えようとする肺がんサバイバーたちの挑戦の日々を追う

 

 

 

専門家がいろいろ考えてその時点でベストだと思っている治療法である標準治療を私は信じています。

だからがん保険にも加入しないし、余計な生命保険にも入ってない。もし病気になったら医者と相談し、自分も少しは調べて、結局、医者のアドバイス通りの治療を選ぶと思う。

 

でもこの人は、小さなお子さんをお持ちで、自身が進行がんだったので、自分の頭で考えて、医師が推奨しない手術まで受けている。その後は、合併症で肺瘻になり自宅でガーゼ交換を続けている。ってすごすぎ。今でも続けているのだろうか?治ったのだろうか?

つまりこの人は標準治療以上を受けている。そして余命10ヶ月だったのが、13年生きている。

 

こういう人を見ると標準治療って何なんだろう?って思ってしまう。

たまたまなのか?それとも肺がん治療法が飛躍的に進歩したのか?

おそらく両方なんだろう。

 

となると、わたしたちはそれに備えるべきなのか?

 

この方は稀なサバイバーであるだけでなく、患者会を結成し、自分に似た人たちとその家族を助け合う取り組みもされている。がんにメンタルは大きく絡んでいるので、この取り組みは本当にすばらしい。

驚いたことにさらに、この先がある。

治療法に困っている人が多いことに気が付き、今まで治療対象でなかった人にも治療対象を広げようと考え、臨床試験を主導して、成果を出した。

 

一般人が医療業界で活躍すること自体がすごく難しいのに、臨床試験を主導してやり遂げたのは、本当にすごい。患者会を作る人はそれなりにいると思うけど、臨床試験を主導してエビデンスを変え治療適応拡大した人っていないと思う。

成功の理由は、熱意だけでなく、粘り強い交渉力、人間性、運など様々な要素がかみ合ったものだろう。

シンガポールで開催された世界肺がん学会2023年で、患者として登壇している。そりゃそうだよね。こんな人、世界中に他にいないよ。

 

一方で薬はとっても高価、1億円超って。自身が破産しちゃうし、保険適応されたら保険が潰れちゃう。

日本は貧しくなったから、こういう時はほんとうに困るな。

バブル時代だったら、いけいけドンドンで行けたのかな。