これ見ました。
“巨龍”中国が迫る 〜台湾総統選・市民たちの選択〜
三つ巴の対決、与党民進党、古くからのライバル、国民党、そして新興の民衆党が競り合っています。
日本人の私から見て、中国からの距離を保っている民進党がなぜ圧勝しないのかが不思議でした。トランプさんの躍進に理解が追いつかないのと同じ感覚です。全く感覚として理解できない。
与党の民進党は長年政権を担当しているため、それなりの腐敗が存在し、批判も浴びているようです。
そして驚くべきことに、野党の2つ、国民党と民衆党が協力しようとしていたこと。旧体制に不満を抱く層が民衆党を支持するなんて大いなる自己否定。でもこの2つの党が協力できれば与党に対抗できたであろうというのは民主主義の奇妙な側面です。
どうしたら協力して与党に勝てたんだろう。総統を二人に分けるわけに行かないし、きっと副総統なんて総統に比べればカスみたいなもんだろうし、どうやってもディールが成立しそうにない。そもそも理念が違いすぎる。やっぱ最初から無理だったのかな。
でもドイツとかでは政権奪取のために全然、理念が違う政党が協力していた気がする。
また、意外にも中国の影響が少ないと感じました。
ほとんどの台湾人が中国を脅威と見なしている中で、中国寄りの民進党がそれなりに支持を受けている一方、反中国の姿勢を控えているようです。国民党は中国寄りですが、中国の介入で返って人気を落としているのかもしれません。民衆党はどっちなんだろう?番組ではよく分からなかった。
結局、国民党と民進党は相容れない存在であり、若者と古い勢力の対立が続いています。強いて言うと、親和性が最も高かったのは民主党と民進党でしたが、民進党にはそのインセンティブがなかったようです。