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日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

日本はペロブスカイト太陽光発電で再び主導権を握れるのか?

 

時論公論 2025年を次世代太陽光元年とするために

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025011024116?search=%25E6%2599%2582%25E8%25AB%2596&sort=desc2

 

まだまだ実用化には遠いんだろうなと思っていたのですが、万博会場のバス停に設置されているそうです。

 

日本はかつて、シリコン太陽電池で世界をリードしていましたが、中国に市場の主導権を奪われた苦い経験があります。では、次世代技術として注目されるペロブスカイト太陽光発電では、同じようなことが繰り返されるのでしょうか?今回はその可能性と日本が取るべき対策について考えてみます。


シリコン太陽電池で何が起きたのか?

シリコン太陽電池での日本の技術は優れていましたが、大量生産やコスト削減で中国が圧倒的な力を発揮しました。政府主導の強力な投資と、サプライチェーンの効率化で、あっという間に市場を掌握したのです。一方で日本は国内市場への依存や、慎重な投資が裏目に出てしまい、競争力を失う結果となりました。


ペロブスカイト太陽電池の魅力

ペロブスカイト太陽電池は「次世代のエース」ともいえる技術で、高い変換効率や低コスト製造、軽量で柔軟なデザインが可能です。例えば、建物の窓や壁に組み込んだり、ドローンやモバイル機器に応用するなど、これまでの太陽電池では難しかった使い方ができるのが魅力です。

日本もここでは負けていません。東京大学物質・材料研究機構(NIMS)などの研究で世界をリードしています。ただ、中国もすでに大規模な投資を進めており、商業化に向けたスピードは非常に早いです。


日本が巻き返すために必要なこと

  1. 国の支援をもっと積極的に
    シリコン太陽電池では政策の不十分さが課題となりました。今回は、研究開発だけでなく、大量生産や市場展開を後押しする政策が必要です。

  2. スケールアップをスピーディーに
    日本の企業は技術開発には強いですが、大量生産への投資が慎重すぎる傾向があります。製造ラインを早く整備し、コストを抑える努力が不可欠です。

  3. 環境技術で差別化を
    ペロブスカイト太陽電池には一部で鉛が使われていますが、これを克服する環境対応技術を武器にすれば、日本の信頼性が強みになります。

  4. 世界を意識した戦略を
    国内だけでなく、グローバル市場で戦える製品を作ることが重要です。他国の企業や研究機関とも連携し、国際的な競争力を高めましょう。

  5. 未来を担う人材の育成
    この分野で長期的に競争力を持つためには、若い世代の研究者や技術者を育てることが欠かせません。


日本はどう進むべきか?

ペロブスカイト太陽電池で成功するためには、スピード感を持って研究から商業化への橋渡しを進めることがカギです。中国は今回も政府と企業が一丸となって投資を拡大し、迅速に行動しています。日本がこれに対抗するには、技術力だけでなく、産業化を見据えた戦略が求められます。

環境技術や高品質な製品で差別化し、日本が再びエネルギー分野のリーダーとなる未来を期待したいですね。今回こそ、失敗を教訓にし、世界に誇れる成果を生み出してほしいところです。