幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

錦織圭、全豪優勝の可能性が高いと思う。

 

錦織圭選手。すごい試合でした。

 

錦織選手は前週の大会で優勝しており、疲労はかなり溜まっているはずです。

しかし怪我から復帰し、上り調子であることは間違いないでしょう。

錦織選手は、ゾーン状態にハマった時は、とことん強いのですが、一方で、怪我が多く、特にトップ選手には勝率が悪く、相手をリスペクトしすぎと批判されたりするほど、あっさり負けてしまうこともありました。

 

今回の相手は、格下のパブロ・カレーニョブスタ選手です。2歳年下なので、体力勝負になった場合は、疲労の溜まっている錦織選手に分が悪い感じでした。また今大会ではパブロ・カレーニョブスタ選手はノリにノッている状態です。とは言え、格下にめっぽう強い錦織選手が優勢という予想は妥当なものでした。

 

試合が始まると、状況は一変しました。パブロ・カレーニョブスタ選手は、勢いそのままに、スーパーショットの連発です。錦織選手も食らいついていましたが、ゾーン状態に入ってるパブロ・カレーニョブスタ選手につけ入る空きが全くありません。

 

錦織選手のプレーは、絶好調と言えないまでも、悪くなかったと思います。しかしパブロ・カレーニョブスタ選手のプレーが良すぎました。

 

第1,2セットを奪われ、第3セットもリードされる展開で、こりゃ勝負あったと誰もが考えてたと思います。しかし、少しづつ、粘れるようになり、試合は均衡状態になっていきました。とはいえ、パブロ・カレーニョブスタ選手の勢いは最後まで続いていました。

 

錦織選手は、数少ない勝てるチャンスを、一つ一つ拾い上げて、なんとか延命しているような状態でした。どちらが勝ってもおかしくは無いと言うよりも、むしろ、いつ負けてもおかしくない試合でした。

 

最終セットは、錦織選手が調子を取り戻し、キープすれば勝ちというところまで、挽回しましたが、ここで勝ちを意識したのか、固くなってしまい、エラーが続き、タイブレークに突入します。

 

一方のパブロ・カレーニョブスタ選手は、最終盤に来て、さらに集中力が増し、エラーがほとんどない状態でした。タイブレークに入ると、固くなった錦織選手に対し、どんどんスーパーショットを決めリードしていきます。

 

ところが転機となるポイントが来ました。

錦織に逆転負けのカレノブスタが激怒抗議した審判判断の是非を巡って論争

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190122-00010000-wordleafs-spo

 

最終セットタイブレーク、パブロ・カレーニョブスタ選手リードの8-5

パブロ・カレーニョブスタ選手のショットが、インだったのにアウトのコールがされてしまいました。そのショットを錦織選手がエースで返したと、ほぼ同時のコールでした。

 

冷静に考えればパブロ・カレーニョブスタ選手は、このポイントのことはさっさと忘れて、次のポイントに入ればよかったのです。勝利までたった2ポイントでした。ゾーン状態を破る必要はなかったはずです。しかし明らかなミスジャッジで、腹を立ててしまい、審判に食ってかかりました。審判の判定は、錦織選手のエースは有効との判定になりました。

 

これで、ゾーン状態がなくなってしまいました。ゾーンのない普通の格下の選手ならば錦織選手の敵ではありません。あっという間に5ポイント連取で勝ってしまいました。最後のマッチポイントは、固くなってもおかしくなかったのに、サービスエースで決めるというオマケまでついてました。

 

今回の勝利はでかいです。いつもの錦織選手ならあっさりと負けていてもおかしくない試合でした。それが何度も試練を乗り越え、ごく僅かに繋がった勝利への道筋をたどり寄せました。いつも冷静な鉄仮面のマイケル・チャン コーチも目を真っ赤にしていました。まさに今大会、ベストゲームでした。

 

次戦はナンバー・ワン、ジョコビッチ選手です。いつもならあっさり負ける相手ですが、この試合内容からすると、十分勝てると思います。またジョコビッチ選手の疲労が大きいことが報道されています。

 

懸念材料は、ベストゲームを戦った選手は優勝しないと言うジンクスがあること。また優勝選手は短時間で勝ち上がっていることがほとんどです。つまりビッグ・サーバーが有利です。今回の錦織選手のような長い試合が続いているときは、体力的にはかなり不利です。

 

予想優勝確率は50%です。

ジョコビッチ選手に勝てば優勝でしょう。