捏造事件が絶えないのは、その報酬が大きすぎるから
NHKのドキュメント番組です。
すごく勉強になりました。
このアナザーストーリーズというシリーズは、いろんな関係者の視点から、その事件を見ていくと言う物です。関係者の独自の視点の勉強になります。気が付かないことが多いなと。
今回の場合は、
1神の手の当事者と見破った新聞記者
2お墨付きを与えた大学教授
3影響を受けた名も無い市井の人
です。
丁寧な取材で、それぞれの人とナリが浮かび上がってきます。
印象的なのは、この事件は、学術的にも経済的にもすごい影響力があったにも関わらず、いわゆる極悪人がいないことです。
当事者ですら、何となく朴訥な無口な人で、周りの期待に応えたいがために、捏造をしてしまった部分が大きい印象でした。私のような繊細さんなのかもしれません。なのであまり他人のように見れませんでした。人の心の動きに敏感すぎるのかもしれません。
そういえば「最低でも県外」って言ってた人も繊細さんなのかも。
人の期待に応えたい、いわゆる人が良いけど、実務家には向かない。。。
耳が痛い。。。
その発見(捏造なのですが)を待ち望んでいた学会、マスコミ関係者が、レバレッジをかけたかのように影響力をどんどん増しました。
発見報道した新聞記者さんや、お墨付きを与えてしまった人たちは、一生、この十字架を背負うことが自分の運命だと言ってました。別に悪いことをしたわけでもないのに。
大きな発見にあやかろうとして、大きな投資をし、その後に捏造が発覚し、首が回らなくなった人が少なからず出てきます。
もちろん自己責任なのですが。罪もない可哀想な人たちです。
人の期待に応えたいけど、捏造は影響力が半端ないから何があってもダメなものはダメです。
それでも捏造事件が、その後も続いているのは、この甘い汁が極上の物だからなんでしょうね。