エッセイのうまい人と、現実の奥底が見える人
吉田修一さんのエッセイを読みました。
いいエッセイを読むと、少し嫉妬に似た気持ちになります。
普通の日常をどうしてこんな素敵に書けるのだろうかと。
村上春樹さんもエッセイが上手ですね。
こうやって文章を毎日書いていたら、あのレベルに行けるのだろうか。なんて考えています。
一方で、ちきりんさんが、対象的な話をしていました。
物語、小説(ドラマ、映画を含む)を読まない。読めない。そうです。
子供のころは「モモ」を読んで感動した。とか書いていたので、徐々にそうなったんだろうなと思います。
理由は現実世界の方がはるかに面白いからだそうです。
これ、ちょっとすごくないですか。
私を含め多くの人はフィクション、物語を必要として消費しています。
でもちきりんさんには必要ない。
この差は何だろう。
きっとちきりんさんには、私が見えている世界と違う現実の世界が見えているのだと思います。だから私が思いつかない視点でブログを書けるのだと思います。そしてそれがめちゃくちゃおもしろく感じられるのでしょう。
今までこういうところが全然わかってなかったのですが、ちきりんさんが、裏話をしてくれるので、徐々にその秘密がわかってきました。
私はまだまだ修行が足りないということですね。
エッセイのうまい人と、現実の奥底が見える人。
私はどちらも羨ましく思います。
どちらも練習すれば手に入る能力なのでしょうか?
こうやって考えることの延長上に彼らがいるのではないかな。
そうであってほしい。