神は細部に宿る
神は細部に宿る
という言葉は有名ですが、いまいち理解できていません。
でもきっとこういうことなんだろうな。と思ったんです。
それはこの本を読んでいる時に感じました
描写がすごく専門的です。
ノースカロライナの湿地の自然が詳細にカラフルに描かれています。
だから全てがリアル。
すごく感受性が高く、表現力が豊かな人が書いたんだと思っていたら、あとがきを見ると、自然科学者でした。科学者が小説を書いてるんです。びっくり。
だから自然に詳しい。
細部の細部まで真実なので、すごくリアル。だからこそ表現できることがある。
まさに神は細部に宿っていました。
タイトルの「ザリガニが鳴くところ」ってインパクトあるのですが、それも小説の中に一度しか出てきません。
私は繊細さんなので、衝撃シーンは読めませんでしたが、それでもこの本の価値は十分感じられました。
そういえばこの本もすごく研究されたんだろうなというものでした。
研究者の作家さんといえば、この人もそうでした。
なかなか含蓄がありますね。