軍事政権って基本、「鎖国」が好き
江戸時代が平和な時代というのは幻想。事実は飢饉が多く、食料が少ないせいで日本人の体格は最も小さくなった。
— ふぇでらお federao (@ymcf6) 2021年3月10日
一方で、現在、民主主義国は少数派。https://t.co/eYNp08fa8o https://t.co/iMAoIkLcuw
このツイート、ダメですね。言いたいことが多すぎて字余りな上に、2つの主張が入ってる。
軍事政権って、思いつくのは、今のミャンマー
この番組、良かったです。
50年前、ミャンマー軍のトップであったアウンサンスーチーの父が、イギリスから独立を勝ち取った。そして現在、民主化の代表アウンサンスーチーと軍が対決しているという皮肉。そのアウンサンスーチーがロヒンギャ問題を解決できないという苦悩が描かれていた。
アウンサンスーチー、軍、ロヒンギャ、国民、国際世論が5つ巴で、敵の敵は味方になってしまっている。
ロヒンギャは異教徒(イスラム)だし、独立の際、イギリス側についた歴史もあるので、国民はロヒンギャを敵対視している。このあたりは独立後に揉めた日韓ぽい。
軍は民主化の波に押されて苦しい状況だったのが、ロヒンギャ問題で一気に逆転。ロヒンギャを弾圧すればするほど、国民の支持が得られ、国際世論はアウンサンスーチーの指導力を批判するので、いいことしかない。
アウンサンスーチーは、国際世論に従いたいが、国民の反感は買いたくないので、ロヒンギャの肩を持てない。軍にも反発できない。まさに袋小路。
番組はここまで。
当時、私はアウンサンスーチーが寝返ったのかなと思ってたけど。こんな複雑な状況とは知りませんでした。うちの社内抗争と同じじゃん。
誰もが自分のことしか考えない。かと言って世間は結果しかみない。
その後の混乱を考えると、国際世論はもっとアウンサンスーチーさんの味方になっても良かったんじゃないかな。
小さな悪を潰そうとして、大きな悪が蘇ってしまっているのかも。
その後は
ロヒンギャ問題で勢いづいた軍は、一気にクーデターという勝負に出た。
国際世論はクーデターを批判しているけど、軍はそんなの相手にしていない。それより国内での敵(民主派)との戦いが大事。国内で負けそうになってきたからクーデターを起こしたので、それを国外から批判されるのは覚悟の上。
こうして考えると、
軍というのは、目の前の敵を倒すことに特化するので、長期的な視点が欠けがちだけど、逆になりふり構わず自分のことだけを考えればいい強さがある。道徳なんて関係ネイ。暗殺、クーデター、反則技は当たり前。トランプ政権みたいなもの。だからうるさい国際世論に距離を置く。鎖国になる。
これに対して、アウンサンスーチーは、正統派であるがゆえの矛盾を抱えてしまう。こちらを建てるとあちらが立たず。正解はわかっているのに、正解を出せない。軍に歯向かえない。