毎年、小さいけれど確実な変革がある アーム投法
私は合理主義者です。たとえ上司の命令であったとしても、合理的でないことを言われると、納得できないため、素直にできません。これがトラブルの原因になるんですが。
私は運動部経験者ですので、日本のスポーツの問題点、年功序列主義や精神主義や勝利至上主義なんかは、実感としてひしひし感じています。ほんと嫌ですよね。それでもスポーツが好きなのは、こういった問題を少しずつ良い方向に変えわっているからだと思ってます。
プロ野球で、最近、アーム投法という新しい言葉が出てきました。
典型的なのは、巨人の戸郷投手や、オリックスの山本投手ですね。肘を伸ばしたまま投げる方法です。
昔は手投げと言われて馬鹿にされていたんです。私も最初、戸郷投手の投げ方を見て、手投げじゃん?!と思いましたが、すごい球速なんです。こういう投げ方もあるんだなと。
きっと数年前では、この投げ方はダメ。と言われて、コーチの言う通りの投げ方に変えられていたと思うんです。そうなれば、今の戸郷投手や山本投手はいなかったかもしれません。そしてきっと投げ方を変えられて将来をなくしてしまった選手がたくさんいたんだろうと思います。
これだけ科学が進化しているのに、ボールの投げ方ですら、毎年、進化しているというのが、びっくりです。
こういう改善が、数値として目に見えるスポーツって面白いなと思います。すごく合理的。
この番組、楽しみだな。
BS1スペシャル「進化する野球 挑戦者たちの戦い」
[NHKBS1] 2021年03月23日 午後7:00 ~ 午後7:49 (49分)
野球界で今、革命が起きている。ボールや体の動きを測定する機器が練習成果を可視化。進化の時間を一気に短縮しているのだ。MLB・プロ野球・高校野球の先駆者達を取材!