PayPayの芸術的な素晴らしいマーケティング
昨日の続き、PayPay問題です。
私が感心したのは、
PayPayという新たな決済方法へのハードルを下げるために、
1,一度使わせる(イエスセット、アプリをスマホへ侵入させる)
2,システム障害ニュースで認知度を上げる(サブリミナル)
という手法が芸術的な素晴らしいマーケティングであることです。
1の、一度も使ったことのないものには、心理的ハードルが非常に高いのですが、一度でも使ってしまえば、二度目へのハードルはとたんに低くなります。
ちまたに溢れる「今だけ無料」とか「効果なければ全額返済」などのマーケティングと同じですね。
2は、システム障害ということで、評判自体は下がりますが、各メディアが無料で!ニュースに取り上げてくれるので、100億円以上の宣伝費がまかなえてしまいます。そして全ての年齢層に周知することができます。
こちらも一度、知ったものは、馴染みが出るという心理をついています。
かつてグルーポンがおせち問題を起こした時、それまであまり浸透していなかったグルーポンという会社の認知度が、一気に広まった経緯がありました。
私は問題が起こって、PayPayの存在を知りました。
その後もTVのニュースで連日報道されていますので、完全に認識できました。
何か買い物がないかな?なんて考えたほどです。
あまりに美しいマーケティングなので、計算ではないかな。
というのが性格の悪い私の考えです。
現金や、カードなど既存の支払い方法があるからPayPayは使われない。
というご意見については、
スイカなどの決済方法が進化したことと同じ道だと思っています。