マイケル・サンデル先生の番組が話題になっています。
こんなに話題になるNHK BSの番組って珍しい気がする。
マイケル・サンデル先生の番組は、毎回、注目しています。
これは前回(半年前)
サンデル先生の新刊出版に合わせた内容でした。どっちかと言うと宣伝だった。
今回は、すごく皮肉が効いてます。
タイトルは、
「中国の友よ 君はそれで幸せなの?」
これ思い切ってますね。
さすがNHK。
NHKってほんとマーケティングがバグっている会社だと思うのだけど、内容に関してはほんとに素晴らしい。これだけすごい内容なんだから、も少しマーケティング頑張ればいいのに。
せめて、アクセスが多いNHKニュースサイトに番組紹介記事載せるとか。
話を戻します。
中国政府は様々な規制によって、うまく社会を回そうとしています。
中国学生は「流暢な英語で」、政府の方針に全面賛成していました。
日米学生はこれに真っ向反対。個人の自由を認めるべき。政府が介入するのはけしからん。
もちろん正解なんてありません。
毎回、そういう意見もあるんだよね。といった感じで議論が深まっていって、自分の視点の頑なさみたいなものを思い知って、終わっていくんだけど、今回に限っては、全く双方の意見は噛み合ってなかった。
じゃ、なんで議論が深まらない平行線で終わるようなテーマを扱ったのか?
こんなんじゃ面白くないし、視聴率取れないっしょ?
でも、これがNHKのすごいところ。
民放では絶対にこんな番組作れない。
サンデル先生、起用して、平行線の議論ってありえない。
もったいなすぎる。
「水曜日のダウンタウン」でダウンタウンに何もさせない。みたいなもの。
学生たちが意見を言うときの、表情や熱意、意見の真の目的がTV画面越しにじんわり伝わってきます。
中高年男子的には、「何、言ってんだ?この中国人若者は?馬鹿じゃないの?」
で終わって行きそうなんだけど。あまのじゃくなので、裏読みしてしまいます。
これ言わされてる感あるよな。本音はどこにある?頑なな姿勢は触れられたくない部分があるんじゃないの?
NHKもサンデル先生も、そして出演者も、こーゆーのわかった背景で、上滑りな意見を並べている。
だからこその、この挑発的なタイトル。
おもしれー。
だから世の中でバズっている。
ちきりん さんのご意見
マイケルサンデルさんの番組で、日米中国の一流大学の学生が議論する番組を見てるんだけど、アメリカと日本の学生は母国語で喋ってて、中国の学生はみんな英語でしゃべってる。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2022年1月7日
ちなみにハーバード大学と東京大学、慶応大学と復旦大学の学生5、6人ずつ。
中国の一流大学の学生って、いまや全員バイリンガルなのかな?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2022年1月7日
これな。
— ふぇでらお federao (@ymcf6) 2022年1月7日
前回のも同じだったよ。
清華大学生は、英語が流暢。
アメリカ人に負けてません。完璧なディベートができていました。
それに引き換え日本の大学生は、日本語なのに、話し方がたどたどしく、他国に比べると説得力が弱い。https://t.co/9Ds73w80TQ https://t.co/jTalTEM9eP
これは広尾さんのご意見
NHKって素晴らしい。
でもマーケティング頑張れよ。
いい商品作ってるだけで売れると思ったら大間違い。