NHKのドキュメンタリーは世界に通用します。そしてアウトプット。
またまたNHKの戦争モノです。
戦争の話は、誰も教えてくれません。NHKだけですね。
とある熱心な小学校教師が、戦前の熱狂の中で自分を見失ってしまい、ある新聞に傾倒し、軍国主義を礼賛するようになっていきます。
彼の日記が残っているのですが、終戦の前後、数日間の数ページのみが切り取られて、ないのです。
どうして切り取られたのでしょうか?
現実を受け入れられなかったのかもしれません。なかったことにしたかったのかも。
カズオイシグロは、浮世の画家という作品で、戦争協力した人の戦後の姿、葛藤を描いています。
このことを書けるのはイシグロしかいなかったのかもしれません。
学校で習うのは大正デモクラシーまで。都合の悪い事は見ない。
NHKの凄いところはそこを掘り下げていること。きっと見たくない人もいっぱいいるんだろうなぁ。
都合の悪いことを見ない。分析しない。そこからの反省がない。なかったことにする。のは良くないくせですよね。
またまた野球ネタで申し訳ないのですが、解説者がこうしたらこの選手はもっと活躍するのに。と言っていることがよくあります。
けど翌年、その選手のコーチになっても、その選手は活躍しません。
自分の理論に合ったことだけを信じて、他の可能性を見ない。
失敗の本質というのは、結局、冷静な分析力なのかもしれませんね。