のんきと見える人々も、 心の底を叩いてみると、 どこか悲しい音がする。 夏目漱石 「我輩は猫である」
同じ支店で違う部署で働いている、もう20年以上前からの知り合いA君がいます。
年代が近いこともあり、独身時代はよく飯を食いに行ったりした仲です。
現在のA君の部署Bは、非常に忙しいのですが、残業や休日出勤がほとんどない部署なので、彼はFacebookに、毎日のリア充生活、お菓子作りや家族サービスをアップしており、羨ましいやつだなぁ。と思っていました。あまりに投稿が多いので、投稿を見えなく設定していました。
ところが、先日、他支店の部署Bで働きはじめた人と会食したときに、部署Bって大変なんだぜ。と言われました。ストレスが多く、精神的にすり減ってしまって、燃え尽きてしまう人も多いと聞きました。今度、部署Bで長く働いているA君に話が聞きたい。とまで言ってました。
私は支店内のいろんな所と交流があり、様々な人と話す機会も多いので、支店内の事情みたいなものは、ほぼ把握できていると思っていました。しかも私は部署Bによく顔を出しているし、A君は私の長年の知り合いです。
でも私はわかっていませんでした。
わかっていたつもりだったのですが、実は全然わかっていませんでした。
久しぶりに自分の想像力の拙さに絶望しています。
そうして考えると、A君がFacebookに投稿を繰り返している気持ちが理解できます。
そうしないと心が折れてしまうのでしょう。
華やかな投稿の裏の、厳しい現実が垣間見えてしまいました。
隣の芝は青い。とはよく言ったものです。