私はかつて仕事で大きなチャンスをつかんだことがあります。
当時、私はそれなりに能力を認められていて、
このチャンスを掴んだ理由は、ラッキーと言うよりもむしろ自分の努力、能力に見合ったものだ。
と浅はかに考えていました。
今から考えると、1番いけなかった事は、
自分の能力ならこの様々な問題は解決できる
と思い込んでいたことです。
実際に、ことを始めてみますと、私の能力以上の能力が必要なものであることに気づかされました。
問題がさらに深刻な状況に陥ってから、自分ではこの問題は解決できない。ということに気がついてしまいました。
今振り返っても、こんな問題は私が解決できるわけがなかったものです。
それに対処する1番良い方法は、問題の先送りか、そこそこ頑張っているふりをして全く力を使わないと言うことだったんだと思います。
失敗のダメージはとても大きくて、私は他の仕事もできなくなり、最終的に心身不良となってしまいました。
それまで私は、どちらかと言うと人よりもよく仕事ができるタイプだと思い込んでいただけに、このことをなかなか自分で認めてあげることができませんでした。
あれから10年以上が経過してようやく私は自分の失敗を認めてあげることができました。
ちょっと切ない話です。