ゴミ収集員のドキュメンタリー 新しい
ドキュメンタリーっていろいろな形があると思うのですが、今まで見たことないものでした。
ナレーションなし。ディレクターが手持ちカメラで撮影している。
手ブレがあるのがよけいにリアル。息遣いや街の雑音がいつもより大きく入ってくるのもリアル。
ブレアウィッチ・プロジェクトみたい。
ゴミが教えてくれたこと〜あるゴミ収集員の記録〜
調べてみると、もともとは「プロフェッショナル」で放送されて、後日、ノーナレーションで、今回の放送になったそうです。
ディレクターによる制作裏話「ゴミが教えてくれたこと〜あるゴミ収集員の150日〜」 - あいつ、どう撮った? - プロフェッショナル 仕事の流儀 - NHK
プロフェッショナル史上、もっとも知名度が低いらしいです。ほんとかな?
やんちゃしていた男性が、子供の誕生を期に、ゴミ収集員という仕事に目覚める。
分別しない飲食店に乗り込んで、理解を促す。
カラスを追い払う。散らかったゴミをきれいに片付けきれいな町並みに戻す。
地域住民との協力をする。
そして匂いや職業で差別を受ける。
きれいごとばかりの内容なので、普通のドキュメンタリーの撮り方だったら、ここまでリアルに感じなかったかも。
ナレーションがないので、前置きができない。このひとはどういう人でとか説明ができない。だからインタビューが説明的になるかなと思ったんだけど、全然そんなことなくて、インタビュアーの目線でドラマに入っていき、実際の体験で人を知るって、こういう感じで、ほんとに無理がない。
これ、むちゃくちゃ面白かったので、きっと再放送されると思います。
先日、仕事で大失敗してしまったんだけど、彼の苦労に比べればなんでもないことなんだな。