幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

介護ビジネスのブレイクスルー?!

高齢でも生き生きしている人っていますよね。

そうなりたいと思ってました。

 

アメリカ、フロリダに生き生きと暮らす老人の街があります。

でもこの状況は違和感ありありです。

 

「米 ザ・ビレッジズ エイジレスな老後の陰で」
原題:The Bubble /スイス・オーストリア 2020年

www.nhk.jp

 

「ザ・ビレッジズ」はフロリダ州中央部にある世界最大の退職者コミュニティで、55歳以上の人々がおよそ15万人以上暮らしている。

面積は山手線の2倍強!なので相当でかい。ゴルフコースが54、プールは70、娯楽施設は96。

 

おそらくここに入居するには多額のお金が必要なんでしょう。

さすがお金持ち国、アメリカ。

日本では考えられない。

老人たちは、毎日、ゴルフにダンスに精を出して、生き生きしている。

 

一見、理想の老後生活のように思えるのですが、違和感満載です。

 

まず住民は白人のみです。非白人は一人もいません。そんなとこに入っていきたいと思っている非白人はいないでしょう。

そして予想通りトランプ支持者です。こういう人々がトランプ大統領を生んだのかな。

 

次に住民たちの思いです。

今まで十分働いたので、今は毎日楽しく過ごしたい。煩わしい問題に関心がない。

人種の分断、摩擦の見えなくなる白人天国に逃げ込んでいる。

テレビも新聞も「ザ・ビレッジズ」運営です。煩わしいニュースは流しません。みんなそれを見てる。

 

映画「トゥルーマン・ショー」の世界のようです。中の人は何の疑問も持たず、世界を楽しんでいる。でも外の世界は全く違う。

 

思考停止状態。

彼らは白人である有利さを享受した結果、何も考えなくて済む境遇を手に入れたと思うんです。黒人ならば同じ努力をしても同じ結果にはならない。というか、黒人天国は存在しない。

 

さらに

「ザ・ビレッジズ」自体も問題です。

 

周囲の住人は、この存在に迷惑している。突然、隣の空き地が区切られた老人天国になった。普通の国道に突然「ザ・ビレッジズ」のゲートができ、入るにはチェックを受けないといけない。

水不足のフロリダなので、地下水汲み上げによる地盤沈下が多発している。でも老人たちはそんなこと全く知らない。問題は見たくない。メディアもそんなことは報じない。

 

この撮影陣は、何度も「ザ・ビレッジズ」側から嫌がらせを受けてました。そして住民たちに撮影に協力しないように言っている。

「ザ・ビレッジズ」経営側は、ほんとにうまくやっている。

金持ち老人の望む環境を提供する代わりに、お金とややこしくするなという言質を取っている。

なんか新興宗教みたい。

 

 

「ザ・ビレッジズ」は、必要だからできた。と老人たちは考えている。

それが資本主義と言うものだ。と。

 

 

それって本当?

違和感だらけです。

なんか気持ち悪ー。