幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

天空のゆりかご

中国の田舎での大きな変化に揺れるドキュメンタリーです。

天空のゆりかご

www.nhk.jp

 

これも中国の田舎の話しでした。

yoshimor.hatenadiary.jp

 

今回のものは、共産党は出てきませんし、もっと小さな村の話です。

 

人口500人の長江上流の渓谷にある村。

渓谷にあるため、移動は困難。渓谷沿いの狭い道は、落下事故が尽きない。

このため、身内が落下事故で亡くした人たちが、渓谷を渡るゴンドラを作った。

村の人々は、買い出しや、登校、などでゴンドラを利用する。

当初は、人力。ロープに立ってゴンドラを押していたが、あまりに危険なため、ディーゼルを導入した。電気が来たのは8年前で、それ以来、電気を使っているが、よく停電するのでディーゼルを併用している。

 

村の平均年収は7万円!

月収じゃないですよ。年収。

これは沿岸部の裕福な地域に比べると10分の1。

ゴンドラは一回100円。高いけど、みんな利用している。

 

村民の憧れの地は、香港!香港旅行が夢とのこと。

映画で知っている。豊かさの象徴。

これ面白いですね。

だから香港が弾圧されたんでしょうね。きっと今は上海とかを舞台にした映画がたくさん作られて放映されていると思う。

 

村で唯一のイベントは結婚式。贅沢な食事。料理のうまい村民が担当する。宴会の費用は17万円。だから、参加者からのご祝儀が頼り。宴会は朝から翌日までする。大変だ。こんなところでは、私は生きていけない。

 

ゴンドラで事故がないのは、管理者の方の誇り。

しかし政府のインフラ整備の一環で、この村にも橋ができ、広い道路もできた。

ゴンドラは観光スポットとしてSNSで有名になるが、徐々に必要性がなくなってきている。業者が買い取りたいと申し出るが、管理者はこれを拒否する。自分の人生はゴンドラだとのこと。

しかし村民の多くは、価値観が変化し、売るほうが得だと主張している人もいる。徐々に村は変わりつつある。

 

中国の発展が、辺境の小さな村にも変化を起こしている。しかもそこに住んでいるのは普通の人々。戦後の日本を見ているよう。価値観が揺さぶられ、困惑する人々が描かれています。

 

ナレーションは遠藤憲一さん。味があります。