プロフェッショナル「究極の歌姫〜バーチャルシンガー・初音ミク〜」を見た。
米津玄師、YOASOBI、Ado。今、音楽シーンを席巻するアーティストたちのルーツとも言える存在が、バーチャルシンガー・初音ミク(16)。
クリエイターなら有料でも見るべきです。
初音ミクのプロフェッショナルと言いながら、初音ミクを操るボカロPたちのプロフェッショナル。
初音ミクはただのボカロソフト。心も意思もない。
でもボカロPたちにとっては、生きる術で、同志で、ボカロPによって様々な使い方がある。
初音ミクってソフトなので歌の表情を出せないのだろうと思い込んでいたが、ほぼ無限に音程、音量をコントロールできる。ボカロPによって全然別人になっていくのにびっくり。知らなかった。これだけでも勉強になった。
きくお
孤高のボカロP。
普通の会社員だった人が、初音ミクと出会い、自分の才能に目覚めた。自己表現の場を見つけた。
楽器も弾けない。楽譜も読めない。プロでもない。でも才能があった。テクノロジー(初音ミクとSNS)が才能を開花させた。この時代に生まれてよかった。というのは、心の底からの言葉だと思う。
周囲の評価、「暗い曲を作るのがうまい。」で、自分にそういう才能があるのだと気が付き、そして周囲の評価が大きくなりすぎると、スランプになってしまった。もともとコミュニケーションが苦手だった。自分の作品への修正が耐えられない。それまで1年で100曲作っていたがこの2年で1曲も作れない。周囲の求めるものと、自分の好きなものとの境目がわからなくなる。
これ、多くのアーチストが陥る問題で、宇多田ヒカルさんの名答があります。
創作において、メンタルとフィジカルは大切。うまくバランスを取る必要がある。才能に溢れた人はとくに繊細だから。
きくおさんも、スタンディングデスクを使ったり、田舎に住んだり、毎日、散歩したり、全てを忘れて公園で遊んだりすることが、癒やしになっている。バランスになっている。そして2年ぶりに復活。下のYou Tube。
自己表現のためにはこれ以外の道は無い。だからこそ苦しいけどスランプを乗り越えようとする。
これって苦しいだろうけど、うらやましい。迷いがない。下手にうまく時代に乗れてしまうと、自分の行きたい道がわからなくなるもんね。
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