死を考えるって、一見、倫理の話かと思いがちですが、今回は違います。科学的な観点でした。
再放送
ヒューマニエンス 「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」
NHK BS 2月21日(水)午後5:00〜午後6:00(1時間0分)
NHK BSプレミアム4K 2月21日(水)午後5:00〜午後6:00(1時間0分)
医学が年々進化しているのは知っていましたが、死に関しても進歩しているのには驚きでした。ほとんど変わらないものだと思い込んでいた。
驚いたこと
1,80歳以上では老衰が最も多く、増えている
確か心不全や老衰という曖昧な死因は死亡診断書上は避ける傾向があったように思うが、知らないうちに老衰は認められるようになっていた。
老衰とは、加齢に伴う身体機能の衰弱による死のこと。なんだそうです。
老衰が一番多くて、それがどんどん増えているのって驚き。つまり癌や脳卒中とかでなければ、老衰で死ぬ確率が高いということなんだな。なんらかの病気になって死ぬもんだと思い込んでいただけに、びっくりです。
2,病院で亡くなる人が減っている。
ほとんどの人は病院で死ぬもんだと思っていた。でも在宅で亡くなる人もそれなりに多くなってきている。医療費削減、医療コスト削減のためには必要なことなのかもしれない。
一方で、いざという時に緊急、救急となってしまうことがあります。
5年前にありました。
在宅医療のレベルが、この5年の間に上がっているということなのかな。
3,消極的な尊厳死が現場では行われている
これはちょっと言い過ぎかもしれません。従来ならば入院すると強制的な点滴や経腸栄養などで強制的に長生きさせられていました。でも見込みのない場合、現場では点滴中止などの判断が行われているようです。これはかなり微妙な問題を含みますね。
4,老衰で亡くなる前に予兆がある
老衰で亡くなる5年前から徐々にBMIが低下する。でもこの時点では食事量は減っておらず、吸収する能力のみが低下している。そして1年前から食事量も減っていく。
こういうことを意識しておくと、少し前から老衰死への準備ができる。これすごいことだ。
医学の進歩はすばらしいですね。