幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

サイレント・トーキョー オススメです。

この映画を見てきました。

めちゃくちゃ良かったです。

静かなアクション映画を見ている感じ。息をつかせぬ展開。伏線がいくつもあって、それを考えていると、どんどんストーリーが進行していくので、思考がなかなかついていきません。

編集の勝利なのでしょうか。

twitter.com

 

俳優陣がすばらしいですね。演技派ぞろい。安心して鑑賞できました。

アリスちゃんも頑張ってました。こんなに上手いんだ。

 

お金が十分かかってそうなのに、いわゆるTV臭がしません。どこのTV局にも絡んでないのかな。

 

とにかく伏線が多い。頭をフルに使いました。

映画終わったときに、隣のおばさん達が、ゆりちゃんと佐藤浩市さんの関係がわかんない。って言ってましたが、気持ちは分かります。

ゆりちゃんの旦那が佐藤浩市の上司で、爆破のプロ、元自衛官

 

以下ネタバレ。

 

最初のシーンで、佐藤浩市さんがカフェの角に座っているのは、どういうことだったんでしょう。ゆりちゃんの行動をすべて見通していて、見守っていたという伏線でしょう。

 

同じ席に、後で、中村倫也さんと情報屋が待ち合わたのも、何か意味があるのかな。佐藤浩市さんの正体を探っていたことの伏線ですね。

 

犯人は最もそれらしくない人というのは鉄則。今回もそれ。

警視庁トップが、「犯人は爆破のプロの線で行ってるが、何か見落としている気がする。」と言ってたのが伏線でした。

 

TV局のバイトをキーマンにしているのは、すごいアイデア。演出、脚本の力。後日談でもいいから、もう少し使ってほしかったな。

 

自衛隊訓練中に上官が「あの計画実行するよ。」との発言に下官が「素敵なクリスマスになりますね。」って答えるシーン。

これは爆破シーン(現実時間)の間に挿入されていたので、てっきり爆破の計画かと思わせて、実は過去のデートの計画でした。

この辺は台本の勝利です。

 

睡眠薬が何度か大写しになるのですが、平和主義者がテロリストへ変わってゆく

ことを示すにはちょっと物足りません。他に意味があったのでしょうか。

 

最後のシーンで、佐藤浩市さんが、中村倫也さんに「口は慎め」と言ったのは、何だったんでしょうか?それ以上言うな。以外の意味がありそうでしたけど。

 

その後、レインボーブリッジに向かう車内で、運転中の西島さんの携帯にかかってきた電話を、中村倫也さんに取らせたのは、ちょっと不自然。

解除コードを聞かせる目的と言えなくないけど、この辺はストーリー展開上、仕方なかったのかな。

 

 

振り返ってみても、素晴らしい作品でした。1:39でしたが、全く時間を感じさせません。映画「スピード」を見たときの印象を思い出した位です。

邦画もここまで来たんだな。