幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

偶然の物語 偶然って続きますよね

この雑誌、Kindle unlimitedなので、必ず読んでます。 

隔月発売なので、2ヶ月間が待ち遠しい。

まさに今、乗っている小説家たちが腕を競っている雑誌。

そういえば、去年のマイナンバーワンもこれから出た。

yoshimor.hatenadiary.jp

 

そして今月号のトップバッターは三上延さん。@mikamien

 三上延さんといえば、これ。

 

本好きにはたまらない小説です。

その三上延さんがトップバッター。テンション上がります。

冒頭に三上さんのインタビューがあって、三上さんは映画好きで、編集者から映画についての小説を書いてほしいと頼まれて書いたのがこの作品。

 

私が欠かさず読んでいる雑誌の中で、私の好きな三上さんが1番バッターで、映画にまつわる小説を書いている。

 

私は映画好きですが、そんなに多くの映画を見てません。せっかくの三上作品だから知っている映画だったらいいな。と思いつつ読んでみると、私の大好きな作品の一つ「ビフォアサンセット」だったんです。

 

そこまで有名な作品じゃないのに。しかもテーマは偶然です。なんかもう。って感じですよね。

 

夢中で読んでしまいました。これだけでもこの雑誌を買う価値あります。

 

もちろん有栖さんとか、島本さんとか、他にもいい作品がたくさんありますけど。

 

いつもの三上マジック。伏線が最終的に全てきれいに回収されていきます。さらにMJスリラーの如く。最後の最後にもう一捻りありました。

すばらしいですね。

 

村上春樹さんはプロットを作りません。物語の推進力がなくなるからだそうです。

 

三上さんの場合、これだけ複雑な伏線回収をしているので、絶対にプロットを作っているはず。でも物語の推進力を失っていない。ということはプロットを作ってないのかな?これだけ複雑な伏線回収できる並外れた頭脳を持っているんでしょうか?

 

私でさえも、これだけの偶然(お気に入りの雑誌、トップバッター、三上作品、映画 ビフォアサンセット、偶然の物語)があるくらいなので、プロットなしでこの作品を仕上げることができたとしても不思議ではないのかも。