幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

女性が巫女的な存在として登場する物語

完全に頭の中が小説モードなので、続けざまに感想文です。

今日は

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 これも映画化(アニメ)されているのは知っていました。宇多田ヒカルさんの素敵な曲が主題歌だったのは知っていましたが、見てません。


宇多田ヒカル / Good Night

 

Good Nightって小説の中のキーワードの一つですね。

小説を読んで間もないので、この曲を聞くとその優しさでじんときてしまいます。

 

女性が巫女的な存在として登場する物語はたくさんあります。

例えばジブリナウシカ村上春樹さんの加納マルタ、かぐや姫なんてそのものですね。

この小説でもお姉さんが巫女的存在です。

 

こういった小説に共通するように、物語は非現実的、非科学的ですが、森見さんの小説では、すんなりと受け入れられます。なんでだろ?

 

ジブリかぐや姫は神話だから、そういうもんだで行けるし、村上小説では、暴力やセックスをトリガーにして読者をはめ込みます。

 

でも森見さんの小説には、そういうトリガーもなく、突然、町中にペンギンが現れ、お姉さんがコーラ缶をペンギンに変え、「海」が現れます。

 

そして私達読者は、そういうもんだとすんなり受け取ります。

 

文体が少し神話的だからかな。小学生の成長物語だからかな。ちょっとしたマジックですね。

 

こうしたマジックで非現実世界へ連れて行かれ、そして激しく感情を揺さぶられ、戻ってきます。

 

すごく優しい感覚ですね。

宇多田ヒカルさんの曲がぴったりです。

 

私も少年の真似をしてノートを書き始めました。記録。