どうして日本人調律師が多いんだろ?
このドキュメンタリー、有名みたいで2015年から何度も再放送されています。
あまりに面白くて食い入るように見てしまいました。
1時間半があっという間。
これも面白かった。
— ふぇでらお federao (@ymcf6) 2021年1月4日
調律師にどうして日本人が多いんだろ? https://t.co/mJIx5UM1yI
ピアノコンクールと言えば 、蜜蜂と遠雷(2016年のマイベスト)
この2冊を読んでなかったら、これ見なかっただろうな。
リアルっていうのは、時に物語よりもはるかに面白い。
ドキュメンタリーの面白さってこれだと思います。
5年に一度のショパン・コンクールに80人超の若手ピアニストが参加。
ピアニストたち、調律師たち、ピアノのドラマ。
4社(スタインウエイ、ヤマハ、カワイ、ファジオリ)のピアノと調律師が出てくる。
スタインウエイ以外の3社の調律師は日本人。
これはなんで?日本人は耳がいいの?それならピアニストも多くなりそうだけど、ピアニストに日本人は多くなかった。手先の器用さ?よくわかりません。
ピアノの鳴り方に各社の特徴があると、ピアニスト達は言ってました。
そしてピアニストは、コンクール前に使うピアノを選びます。予選毎に変更も可。
あるピアニストは、ピアノだけの曲なら、扱いやすいヤマハ、オーケストラとの共演(決勝)なら派手に鳴るスタインウエイを選んでました。
選んでもらうために調律師達は、ありとあらゆる手段を尽くします。
ピアノの心臓部を入れ替えたり、ピアニストの心のケアをしたり。
最後の挑戦のピアニスト。選ばれなかったピアノと調律師。数十年をかけてやっとここまで来たピアノ会社。それぞれのドラマが交錯します。
これだけでも面白いのに、コンクールの時系列で主役を交代していく構成が素晴らしい。
1回目予選ではファジオリを選んだただ一人のピアニストが去ります。
3回目予選では最後の挑戦だったピアニストが去っていきます。
十代の腕試し初参加ピアニストは入賞。
どれをとってもひりひりした厳しい現実です。
これを見た後では、同じドキュメンタリー、戦力外通告番組は軽々しく見えてしまいますね。
制作陣の熱意に感謝。
また再放送あると思います。