コロナ関連のドキュメンタリーは、もうお腹いっぱいなんですけど。
これは新鮮な切り口でした。
コロナの研究者の窮乏
アメリカ、イギリスは、国家予算がすごくて、企業がこぞって、ワクチン、治療薬開発をやっている。
トランプのワープスピード計画は有名です。
このおかげでワクチンがこんなに早くできた。
一方、日本の状況は、悲劇的。
国家予算は少ない。
世界的な研究をしている優秀な研究者であるにも関わらず、非正規雇用。給料が安く、土曜日は生活のためにバイト。来年4月からの雇用も決まっていない。
コロナ関連の論文数では、日本は世界の8位以下。
20年ほど前、日本の論文数は、アメリカに次いで2位だったと思うのですが。
知らないうちに、こんなに順位を下げているとは。
世界での日本の存在感はこんなものかも。
バブル時代、世界時価総額ランキングでNTTが首位だったよね。
理系友人たちは、アメリカに行って、日本の数倍高い給料をもらってます。
日本に残っている理系人は、なんかかわいそうですね。給料も安いし、敬意みたいなものもあまりない。
毎年のように日本からノーベル賞が出てましたけど、数年後は夢のようになってしまうのかな。
GDP順位を下げているように。
で、
この閉塞状況が何かに似ていると思いました。
あれだ。韓国映画、音楽
韓国は国内マーケットが小さいので、常に世界を見据えています。
BTSもパラサイトもそう。アカデミー、グラミーを目指している。
だからスケールが大きい。視点がグローバル。
一方、日本は、そこそこ国内マーケットが大きいので、日本だけの商売が成り立ってしまう。視点がローカル。アカデミーも取れなければ、グラミーも取れない。
だから下請けに、低賃金で頑張らせる。
これと同じだなー。
でも救いがあると、番組内で触れられてます。
OIST !
です。
これ何か、全く知りませんでした。
沖縄にある理系の大学院です。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は科学分野の5年一貫制博士課程を置く学際的な大学院大学です。
去年、急逝した科学者出身の元文部大臣・有馬朗人氏の成果だそうです。
論文数は東大!を抜いてます。すげえ。
こういう人がいたから、日本は、まだなんとかなっているんですよね。
出口さんのAPUもすごいし。
まだまだ救いはあるような気がしてきた。